
2025年も残すところあと一ヶ月。『コンテンツ過剰接続』本編の特集も年内ラスト2つ。今回の特集は、なんと「ドパガキ」です。つまりリスナーの皆さんに訴えたいのは、コンテンツ過剰接続的2025年新語・流行語大賞は「ドパガキ(ドーパミン中毒のガキ)」ということです。昨年2024年末、ミセスが「た・す・け・て」で猛威を振るっていた頃、「ドパガキ」という概念を象徴するポストが生まれました。「Mrs. Green Appleのライラックをさっき初めて通しで聴いたんだけど、集中力がないZ世代のガキが途中で再生止めないように一定間隔でメロディに変化を加えてて、ドーパミン中毒のガキ相手の商売って大変だなって思いました(https://x.com/koko_ni_iru4/status/1872982807225815335)」。このツイートを機に、理性を捨てて脳内快楽(ドパミン)に溺れる中毒者を、シニカルかつ愛嬌(あるいは哀愁)を込めて呼ぶネットスラング「ドパガキ」が生まれ、そして2025年、「エッホエッホ」「オンカジ」「チョコミントよりもあ・な・た」「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」「ラブブ」「お前が行かなきゃお前が行かなきゃお前が行かなきゃお前が行かなきゃ誰が行く」「倍倍FIGHT!」... 見事にドーパミン中毒な一年となりました。なによりも「過剰接続」自体がドパガキそのものなのです。
そんな「ドパガキ」について考える上で、接続するのは、今年の東京国際映画祭で40年ぶりに国内上映されたポール・シュレーダー監督作『MISHIMA』です。三島由紀夫が割腹自殺を遂げた最期の日を舞台に、三島の過去をたどる回想と、三島の小説作品を映像化した劇中劇を織り交ぜながら、その生涯を描いた映画です。これを見ると、三島という人物が自己と理想との乖離に葛藤し、映えに執着し、誰よりもSNS的想像力を先取りしていたことがわかります。つまり三島はドパガキである!というのはあまりにも簡単なので、ぜひ本編を聞いてみてください。