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オーディオドラマ「五の線3」
闇と鮒
100 episodes
1 month ago
【一話からお聴きになるには】 http://gonosen3.seesaa.net/index-2.html からどうぞ。 「五の線」の人間関係性による事件。それは鍋島の死によって幕を閉じた。 それから間もなくして都心で不可解な事件が多発する。 物語の舞台は「五の線2」の物語から6年後の日本。 ある日、金沢犀川沿いで爆発事件が発生する。ホームレスが自爆テロを行ったようだとSNSを介して人々に伝わる。しかしそれはデマだった。事件の数時間前に現場を通りかかったのは椎名賢明(しいな まさあき)。彼のパ
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【一話からお聴きになるには】 http://gonosen3.seesaa.net/index-2.html からどうぞ。 「五の線」の人間関係性による事件。それは鍋島の死によって幕を閉じた。 それから間もなくして都心で不可解な事件が多発する。 物語の舞台は「五の線2」の物語から6年後の日本。 ある日、金沢犀川沿いで爆発事件が発生する。ホームレスが自爆テロを行ったようだとSNSを介して人々に伝わる。しかしそれはデマだった。事件の数時間前に現場を通りかかったのは椎名賢明(しいな まさあき)。彼のパ
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202 第191話「死者の眼」
オーディオドラマ「五の線3」
20 minutes
5 months ago
202 第191話「死者の眼」
3-191.mp3 ――銃声が、響いた。 その一発で、すべてが終わったと、誰もが思った。 だが、それは、始まりに過ぎなかった。 --- 瓦礫の隙間。崩れた鉄骨の陰から、黒く濡れたコンクリの地面に赤い滴が広がっていく。 勇二は膝をついていた。視界がゆらぎ、息がうまく吸えない。 「……あ……?」 指先が、胸に添えられていた。だがそこには、鋼板の感触ではなく、熱と柔らかな液体――血があった。 撃たれたのは自分だ。理解に数秒かかった。 正面には、ヤドルチェンコ。その身体は低く、銃は腰だめのまま。眉間に深い皺を寄せ、口元にはまだ煙が立ちのぼる。 迷いも、ためらいもなかった。 ただ、静かに、殺しに来ていた。 --- 勇二は、何度か立ち上がろうとした。 だが、脚が言うことをきかない。片膝で支えようとしたが、折れた膝が音を立てて崩れた。 砂埃が舞う。 (こんなものか……) 思ったよりも、死は静かに近づいていた。 これまで何人も殺してきた。それでも、一度たりとも悔いたことはなかった。 椎名に命じられれば、どんな命でも奪った。 そこに思想はなかった。あるのは任務と、命令への従属だけだった。 だが、ヤドルチェンコは違う。 目の奥に燃えていたのは、生存への執念。この地に来る前に、幾つもの戦場を生き抜いてきた証だ。獣の眼光。 勇二は思った。 (この男を甘く見ていた……) 襲いかかったのは自分の方だったはずだ。それでも、先に弾を通したのはヤドルチェンコの方だった。 「……やるな……」 そう呟いた声は、自分のものとは思えないほど乾いていた。 肩に背負っていたサブマシンガンが滑り落ちる。指が引き金を探していたが、もう何も掴めない。 (少佐……) 脳裏に浮かんだのは、ただひとり。 殺しの意味を問わなかった主。必要なときにだけ現れ、命じ、そして消える。 冷たい男だった。だが、勇二はそれを信じていた。 (あんたの駒として……悪くなかった) 倒れた身体は、もう動かない。だが、眼だけは開いていた。 ヤドルチェンコの姿を、最後まで見ていた。 自分を殺した男の、その目を。 --- そのわずか数秒後。 Scopeの先で、何かが崩れているのが見えた。卯辰一郎はスナイパーライフルのレンズ越しに、その影を追った。 人影だ。肩に走る血が見える。 「……なん、だ……と……」 無線が入った。 「一郎、聞こえるか。」 「はい、一郎。」 「――相馬、落命。公安特課から連絡が入った。」 一瞬、音が消えたように感じた。今まさに、自分がScopeで見ていたものと、報告が重なる。 死が、現実になった。 「……Scopeの中に、倒れた男……相馬です……」 「やはりか……。」 神谷の声が重く沈んだ。 「撃ったのは――椎名だ。」 「椎名……?」 聞き慣れない名だった。 「公安特課に所属していた。だが、その正体は仁川征爾。オフラーナの元工作員だ。」 「仁川……?」 名前すら初耳だった。 「奴は警察と取引し、協力者として作戦に加わっていた。だが……その裏ではテロを止めるどころか、首謀者そのものだったらしい。」 「……」 一郎は言葉を返せなかった。理解しようとしても、情報が多すぎた。 「椎名はもう現場から姿を消した。今は吉川が追っている。」 --- Scopeの中に映る相馬の死体。肩口の傷から流れる血は、もはや動きを止めていた。蒼白な顔。開かない目。冷たい雨にさらされながらも、表情だけが妙に静かだった。 一郎はゆっくりとスコープから目を離した。深く息を吸う。酸素が肺に入っても、心拍は乱れなかった。 きわめて事務的。 きわめて合理的。 戦場に感情は不要だ。無線の向こうにいる神谷も、自分と同じ“感情の殺し方”を知っている。死は悲しみではなく、“情報”でしかない。重要なのは、次に撃たれないこと。それだけだ。 一郎は雨に濡れたレンズを親指で拭い、曇った息を吹きかける。何も考えず、何も感じないようにして、次の動きを探ろうとした――その時だった。 感覚が爆ぜた。 背中に粘つくような視線。空気が変わった。“誰かが、こちらを狙っている”。 (……この感じ……) かつてのアフガン。夜間の斜面。味方部隊の背後から、ひとつ、またひとつと消えていく影。 撃たれた音は聞こえなかった。誰も、何も見ていないはずだった。だが、気づけば隣にいた兵士がいない。一郎はその時、初めて知った。 「戦争には“音”がないことがある」と。 ムジャヒディーン。忍びのように潜み、音もなく殺す戦士たち。視線を感じたときには、すでに狙われている。引き金が引かれるのを察知した時には、もう脳漿が地に広がっている。 そこにあるのは、兵士の強さではない。**人間の本能を突き詰めた“獣の知性”**だった。 (……いる。ここに“あの手”の奴が……) 背筋が凍りつく。皮膚の下で、血管が細く収縮する感覚。 その一方で、胸の奥に微かな熱が灯る。 (――来る!) 即座に伏せ、転がる。身体を地面に押しつけるようにして回避。 その瞬間―― ヒュッと、何かが風を裂いた。 (――狙撃……!) わずかでも反応が遅れていれば、即死だった。 冷汗が流れる。 地面に這いつくばりながら、手探りで鏡を取り出す。スコープの代わりに、それで2時方向のビルの隙間を確認。 そこに、いた。 迷彩服の肩が揺れる。覗いている。こちらを。 「……スナイパー……!」 すぐさま反対側の瓦礫に身を潜める。 (単独か? ) その瞬間、さらに銃声。 「パーン!」 続けて、乾いた連射音。 「パパパパン!」 もう一人いた。 ――違う、部隊がいる。 組織的な火力。しかも、精密な照準。狙撃手だけではない。 「……アルミヤプラボスディア……!」 一郎は呟いた。脳裏をよぎるのは、あの特有の戦術――「制圧と奇襲の同時進行」。 ベネシュ率いる“トゥマン”が動いている。 彼らが狙うのは―― ヤドルチェンコ。 --- 【191話後半挿入:ベネシュとヤドルチェンコ】 勇二の死体を前に、ヤドルチェンコは肩で息をしていた。 「"Глава!"(頭領!)」グラーバ 側に居た付き人がヤドルチェンコに駆け寄る。 「問題ない。これしきの傷。」 胸の内側で何かが切れたのか、呼吸するたびに痛みが走る。それでも銃は離さなかった。 血まみれの手で銃を握り直し、倒れた勇二の足元を睨む。 「この俺が深手を負うとは……なんて奴だ……」 だが次の瞬間、背後に違和感を感じた。 “音”ではなかった。“空気”だ。 兵士の本能。戦場の獣だけが察知できる“何かの気配”。 ヤドルチェンコは即座に体を反転させた。 ――遅かった。 瓦礫の上を這うようにして現れた、迷彩の一団。無音の動き。訓練された連携。風景に紛れるようにして接近していた影。 ベネシュ率いる**アルミヤプラボスディアの特殊部隊「トゥマン」**が、包囲を完成させていた。 「Открыть огонь. 撃て」 「Так точно了解] 銃声。 ヤドルチェンコはとっさに身を翻し、着弾を避けた。右脇腹にかすめる一発。だが致命傷ではない。 即座に反撃――脇差しのように隠していたMP9を抜き、数発を連続で撃ち込む。 チョールト トゥマンの兵士が一人、喉元を押さえて崩れた。だが、それすら計算のうち。 「動きは鈍い。怪我人だ。やれ。」 ベネシュが再度指示を出す。周囲の兵士が一斉に移動。あらゆる角度から包囲し、手榴弾を放り込もうとする。 「まだ終わってねぇぞ……!」 ヤドルチェンコは背後にいる自らの部下、ウ・ダバ残党に叫ぶ。 「За кровь и пепел!!」血と灰のために! ウ・ダバの男たちは、それを合図に飛び出した。 「За кровь и пепел!!」血と灰のために! 血と灰のために。それが彼らの“唯一の言葉”だった。 信仰ではない。理念でもない。死と破壊だけを、命じられていた。 その顔には、笑いも怒りもなかった。ただ、無。 だが――愚かだった。 ベネシュは冷たくつぶやいた。 「思想で銃弾は止まらん。」 トゥマンが一斉に掃射。 ウ・ダバの男たちは、信念とともに崩れ落ちた。誰ひとり、接近すら叶わなかった。 「……見たか、ヤドルチェンコ。」 ベネシュが歩み寄る。 「これはもはや戦争ではない。“清掃”だ。」 ヤドルチェンコは、体を支える力を失いながらも、目だけは逸らさなかった。血まみれの唇が、ゆっくりと動いた。 「お前……本当に……民間か?」 ベネシュは答えなかった。 「違うな……。その動き、支援体制、火器。……背後にツヴァイスタンがいる。いや……ロシアだろう?」 ベネシュの目が一瞬だけ揺れた。だが口元には、何も浮かばない。 ヤドルチェンコは、かすれた声で続けた。 「俺は……国家から抜けた。……腐った中枢と距離を置いた。だが……お前らは違う……。自分を民間と呼びながら、国家の飼い犬だ……」 乾いた咳。 それでも、言葉は止まらない。 「命令を受け、実行し、報酬を得る。それで満足してるんだろうが……」 「……その眼の奥、お前はもう気づいてる。 この先、“国家の狂気”が、お前の足を離さない。 “プロ”でありたいなら、もう降りろ。 さもなくば――いつか、お前も、誰かに見抜かれて殺される。」 沈黙。 ベネシュは、銃を構えたまま、ただその言葉を聞いていた。 「……忠告は……要らんか……。なら、撃て。」 ヤドルチェンコの目は、死の直前にも怯えなかった。 ベネシュは、引き金を引いた。 銃声。 そして、すべてが終わった。
オーディオドラマ「五の線3」
【一話からお聴きになるには】 http://gonosen3.seesaa.net/index-2.html からどうぞ。 「五の線」の人間関係性による事件。それは鍋島の死によって幕を閉じた。 それから間もなくして都心で不可解な事件が多発する。 物語の舞台は「五の線2」の物語から6年後の日本。 ある日、金沢犀川沿いで爆発事件が発生する。ホームレスが自爆テロを行ったようだとSNSを介して人々に伝わる。しかしそれはデマだった。事件の数時間前に現場を通りかかったのは椎名賢明(しいな まさあき)。彼のパ