
今回は読書回!「海賊」に関する本をご紹介します。
ホームページ/Txitter 【目次】
○オープニング
・今日はぷにょさんが最近読んだ『海賊の経済学』という本をご紹介いたします
・経済という視点で海賊を読み解く本
・海賊フラフラも、経済上の都合で海賊にならざるをえなかった
・前回『森のなかの海賊船』や『ONE PIECE』の話をしたので、その流れでもあります
○海賊と経済と欲望
・「欲望はそんなに悪いことなのだろうか?」という感想を持ったぷにょさん
・アダム・スミスもそのようなことを言っていた
・傘職人の例 儲けるために傘をつくると、まわりの人も喜ぶ Win-Winの世界
・『海賊の経済学』はけっこう身も蓋もない本
○特殊詐欺と海賊
・当時の商船は最悪な環境で、海賊になったほうがマシ
・悪党になりたいのではなく、お金がほしいだけ 特殊な趣味もない 仲間でやることによって成功率を高める
・それって特殊詐欺の話?
・集団をまとめるのに権威は必要だが、それを監視するものがないと権威が暴走する(権威のパラドックス) 海賊はそのバランスをうまくとっていた
・意外と秩序を持った海賊たち 抵抗しなければ殺さない、を徹底したのにも理由がある
・効率よく奪うシステムも確立させていた(経済的!)
○海賊の合理性
・襲う船の船員に「船長についてのアンケート」をとり、「あいつは悪いやつだ」という人が多ければ拷問して殺す そこにも合理的な理由が……
・海賊の掟は「全員一致」で決まる そうでなければ「やる気のない者」が現れて、全体のリスクとなる
・コストとの兼ね合いにより、多数決を採用する場合もある(幹部?を決める投票など)
・海賊憲法、読み上げ(一部) じつに細かく、よくできている 経験則から「もめやすいこと」を事前に防いでいる印象
・女性や子供を海に連れ出してはいけない 男たちは性欲をどうしていたのか?
・男色もあったようだが、そう多くはなかったようだ
・強姦は禁止 妻子持ちはなれない(船の上よりも楽しいものがあってはだめ)
・大義や理想は持っていない ただ欲望の実現のために(ストイックに)やっている
・部活の試合勝ちたいからお菓子を我慢する(詳しくは「くた回」こと番外編へ)
○「こそあど」につながる独立精神と一時的な共闘
・バンドに近い感じ それぞれに役割がある 指揮者はいるが、おろされることもある
・松本零士『宇宙海賊キャプテンハーロック』も、思想やルールはない(「男たるもの」はあるけど) みんなそれぞれ自由にしているが、戦いの時(共通の目的があるとき)はそれぞれの持ち場で活躍する、というのがアルカディア号(とジャッキーさんは理解している)
・こそあどの森は海賊集団? みんな「はぐれ者」の集まった森 スキッパーも親のいない、ネグレクトのような環境 共同体に属していない、法の庇護もなさそうな土地
・酒飲んで歌を歌い、金や女で揉めないように工夫する
・リクルートする船員も、無理やり連れてくるのではなく希望する者のみ連れていくが、捕まった時には「こいつは無理やり連れてきた」と芝居を打って罪状を軽くしてあげる(すごい!) 新聞広告に載せて証拠にしたりさえする
○ふたたび、特殊詐欺と海賊
・商船に乗っている人は、「ヤッター!海賊がきてくれた!ハッピー!」と思って、喜んで海賊になる人もいたらしい
・ブラック企業の社員は、特殊詐欺や闇バイトの甘い誘惑に乗ってしまうかも……?
・海賊と特殊詐欺の違いは、たぶん「金主」や「幹部」が裏にいて、利益を吸い上げられること そこに「平等」というのはない(ただ、少なくともかつての特殊詐欺集団の場合、下っ端の中では対等さがあったと思う)
・売れてる特殊詐欺には搾取構造がある(と思う)
・ドストエフスキー『罪と罰』、川上未映子『黄色い家』
・『ハーロック』の主題歌「君が気に入ったならこの船に乗れ」まさに海賊の考え方!
・『海賊の経済学』は『ONE PIECE』も参照している
・「(翻訳が)山形浩生じゃん!」
・山形さんのホームページ、検索窓ありました サポートページ https://cruel.org/books/pirates/
○海賊は「遠心的」
・ジャッキーさんは「組織の維持のしかた」に興味を示した
・ぷにょさんは「自然発生的な成り立ち」に注目
・システムが先にある(求心的?)のではなく、たまたまの成り行きでつくられてゆく(遠心的!)
・夜学バーというお店も、海賊船のようなものかもしれない
・従業員は常に募集しております、お金は稼げません! 工夫の余地や自由はありますが、成果報酬でございます
○次回は「コーヒーの話」