
次回からの「喫茶シリーズ」に向けて、今回は名古屋にある「氷砂糖」ゆかりの聖地(!?)、「街と珈琲」というお店について語ってみます。
こちらはあまりご自身のことを「喫茶店」とか「カフェ」と積極的には表現していないと思うのですが、氷砂糖では便宜上「喫茶店」として扱っております。タイトルでは「コーヒー屋さん」としました。
ちなみに、↓の目次は放送で話していることをメモしているのですが、たまに補足や余談が差し挟まれております。環境によっては読みづらいかもしれませんが……。
ホームページ/Txitter
【目次】
○オープニング
・今日のお茶は「街と珈琲」(名古屋市南区呼続)でぷにょさんが頂き女子したコーヒー
・このお店がなければ「氷砂糖のおみやげ」はありません
・サウナ理論(詳しくは#48~50、あるいは#45~47とか#53~56
○いかにしてジャッキーさんは「街と珈琲」に巡りあったか
・名古屋に帰省したとき、ひたすら「店」を探していた
・地方ごとの「小沢健二さんを好きな人のお店」を探すクセがある
・ぷにょさんも興味を持つ「小沢健二さんに影響を受けた人々」の魅力
・ジャッキーさんは小沢健二さんがいなかったらバー経営もしていない、なぜなのか、その想い出について語る
・20歳の頃に迷い込んだゴールデン街に、「渋谷系好きの集まる(カタコンベ的な)お店」があった
・「オザケンクレイジー」な人々の面白さ
・もちろん全員が気の合う人ではないので、気をつけながら(?)調べる
・奇跡的に発見された「隠れ家ギャラリーえん」(街珈の前身)
・少しずつ親交を深め、夜学バーを開く際には「コーヒー豆の卸売り」と「コーヒー講座」をお願いする(2017年)
・「えん」が目と鼻の先に移転したのが「街と珈琲」
・古民家から古民家へ しかしまったく違う空間に
○ある日の「街と珈琲」における奇蹟
・ジャッキーさんがカウンターでコーヒーを飲んでいたら、東京に住んでいる(後の)ぷにょさんが偶然!訪れた……(すごすぎませんか?)
・ぷにょさんは、ジャッキーさんは沖縄にいる、と思っていた
・(ちなみにその日、街と珈琲ではたまたま「沖縄特集」が組まれていて、オリオンビールなどが提供されていた、それもすごい)
・あんなへんぴな(失礼)場所で出あえれる(名古屋弁、参考文献:BLANKEY JET CITY『黒い宇宙』)なんて
○「街と珈琲」の魅力とは?
・ぷにょ「相当素敵な店だと思います」
・なんと!ぷにょさんが「わたしの好きなあの店に似ている」と言った、
・大坊珈琲店とのつながりも?
・「明るい台所」のようなお店 ていねいな暮らし、いわゆる『暮しの手帖』っぽい感じも
・会話をしなくても「伝わる」ものがとてもたくさんある空間
・ジャッキーさんは「古い店」によく行くが、やはり「新しいお店」「若い人のお店」を好きになりたいと思っている 何十年も続いていくのに伴走したい 街と珈琲はその筆頭であり、象徴
・店主の「やり手感のなさ」「やわらかさ」「こだわってますから感のなさ」
○街と珈琲の建築のすごさについて
・カウンター、ドリンクのキッチン、お食事のキッチン、座敷、テーブル席、階段下のちいさなスペース、2階の廊下と部屋……それらが絶妙に「つながっている」ことの妙
・(言い忘れたけど、ジャッキーさんは「すべてが同時にある」ことが大好きなのだ)
・テーブル席も、ぐにゃぐにゃしていて、一つの組で専有することもできるし、複数の組で共有しても相席っぽく感じないようになっている
・テーブルゾーンとドリンクキッチンをつなぐ「おうちの形をした窓(ガラスはなし)」
・吹き抜けの開放感
・じつはおしょくじキッチンからも2階に登ることができる、迷路のようなふしぎな空間
・イチからつくったのではなく、もとからあったものの良さを活かしながらやったのが本当に感服いたします
○一つのお店が「街」をつくってしまった
・機能としては公民館のような
・「お店の中に商店街がある」というのが重要なコンセプト
・あるお店ができたことにより、街全体が少しずつ盛り上がっていく、という現象はたまにある(新潟のウチノ食堂はそういう存在だと思う)
・一方「街と珈琲」は、街を盛り上げるのはもちろんのこと、「お店の中に街をつくった」というのがあまりにもすごい
○遠心的にできあがった「街と珈琲」
・「街と珈琲」は「隠れ家ギャラリーえん」から数えて、もう21年やっている(放送では十数年と言ってしまいましたが……)
・「えん」からの助走と試行錯誤によって、だんだんやりたいことがまとまり、ついに形になったのが「街と珈琲」だと思う
・海賊憲章のように、だんだんとできあがっていった
・この街には何が必要で、どのようにすれば実現できるのかを、やりながら考えていった 頭で考えた(理念先行)のではない
・ジャッキーさんの高校の同級生が街と珈琲から徒歩数分のところに住んでいて、一家と一緒に遊んだら、子供たちとすぐに仲良くなれた 「子供たちとすぐに仲良くなれる空間」ということが本当にすごい
・「屋内の公園」という言葉は、札幌の「漂流教室」代表山田さんが、「漂着教室」についておっしゃっていた(数ヶ月前にジャッキーさんが訪れたさい)
・なんでもおいしいし、健康的だし、「みんなが好きなこと」を全部やりつつ、しかも(変な言い方だけど)「思想的に正しい」、やりたいことをやったうえで、健全
・そのうえでちゃんと「コーヒークレイジー」なところもすてき
・さらにいえば、まあまあの率でBGMが小沢健二
・「小沢健二」という思想?のようなもので共鳴するところがやはりある
・小沢さんが悪く思うようなことはできない(お天道様が見てる)
・昼小沢と夜小沢?(参考文献:小沢健二「夜日本の伝説」)<br>
・中学生も通う「街と珈琲」
○並行する世界のジャッキーさんがしたいこと
・本当はああいうお店もやりたい
・夜のお店としては夜学バーがいまんとこ理想のお店にできているが、昼の路面店もやりたい
・昼のお店には「ちょっと不良」くらいの人がきてほしい
・夜学バーは「夜」なので、「ふるい」の目が粗くてもいい
・(「言葉の達人は言葉を使わない」が理想です)
・会話がなくても、お店や自分のありかただけで伝えられる存在にもなりたいわけです
・夜学バーは「いつ行っても違う」「刺激や緊張感がある」が、昼のお店をやるなら「いつでも同じ安心感」「気楽さ」を
・もっといえば塾みたいなふうにもしたい
・街と珈琲は「学校」という感じはあまりなく、街とか公園とかお寺
・時間割を組むのではなく、「休み時間」や「放課後」がいい
・(全然関係ないですが、名古屋で活動していた「ばんざいわーるど」という地下アイドルの『337ビョーシ!』という曲に「どうかこのままでずっと!」という歌詞があって、それがジャッキーさんには「放課後のままでずっと!」と聞こえ、「めっちゃいいじゃん!」と思ったものです。どのみちいい曲だと思うのですが、こういう地方の地下アイドルのオリジナル曲って多くの人には知られぬまま、ごくごく少ないファンの胸にだけ残り続けるんですよね、なんかエモいですよね)
・すべては物件次第!いいのあったら教えてくださいまし
・谷根千あたりにいい物件があればな……
・「昼の仙人」にもいつかなりたい
・なぜか急に小沢健二さんのコンサートで服部家のみなさまに会った話をはじめるジャッキーさん
○勝手にこんな回をやってしまいましたが……
・怒られたらどうしよう(そんなわけはないと思いますが)
・令和9年くらいには何か動きたいJ(夜ッキーから昼ッキーへ)
・次回は「喫茶店とは何か」という話を
・ジャッキーさんは「なんでバーをやってるんだ?」くらいの喫茶狂い
・高知の「喫茶ポイント」(ここは、氷砂糖に使われているBGMをつくった宇田さんの「BEANS」というイベントにJがゲスト出演したときにも紹介しており、それまで何を話せばいいかわからなくて緊張していたJが、「喫茶ポイント!」という一言をきっかけにダーッとノリにノっていくさまが非常に面白いです、YouTubeにございます)