
📖『蛙のゴム靴』朗読 – 雲の峯を見上げる三匹の蛙と、一足のゴム靴🐸☁️静かに語られる物語の世界へようこそ。今回お届けするのは、宮沢賢治の『蛙のゴム靴』。林の下を流れる深い堰のほとり。カン蛙、ブン蛙、ベン蛙という三匹の蛙たちは、夏の雲の峯を見上げることが何よりも好きでした。まっしろでプクプクした、玉髄のような、玉あられのような雲の峯。そんな三匹のある日の願いは、人間たちがはいているゴム靴でした。野鼠への頼みごと、命がけの手数と心配。そうして手に入れた一足のゴム靴。カン蛙がすっすっと歩く姿は、まるで芝居のよう。その靴が、蛙の娘ルラの心を動かします。選ばれたカン蛙と、選ばれなかった二匹の蛙たち。雨上がりの散歩、萱の刈跡、そして杭の穴——やがて物語は、予期せぬ方向へと動いてゆきます。雲見という蛙たちの楽しみ。ペネタ形になってゆく雲の峯。静かに流れる堰の水と、雨に増した濁流。ゴム靴をはいて歩く音と、穴の底からのパチャパチャという音。いくつもの対照的な場面が、この物語の中で響き合います。カン蛙の得意げな様子、ブン蛙とベン蛙の嫉妬、ルラ蛙の献身、そして穴の底での長い時間。三匹の蛙たちそれぞれの思いが交錯する中で、物語はある変化を迎えます。雲の峯を見上げる蛙たちの日常に起こった、小さな、けれども大きな出来事。宮沢賢治が描く、雲と水と蛙たちの世界。諧謔と真摯さが入り混じったこの物語を、朗読でじっくりとお楽しみください。
#蛙 #いじめ #動物が主人公