
今回は第百七十二回芥川賞を受賞した安堂ホセの『DTOPIA』について読書会をしました。
【あらすじ】
芥川賞の季節 『DTOPIA』のあらすじを紹介 めちゃくちゃ面白い リアリティのかたまり 爽快感がある モンタージュ力 DTOPIAの構造 視聴者が自分でカメラ選んで追っかけられる→ありがとうございます この小説が本編で我々のPodcastがファンの切り抜きみたいなもの これぞ芥川賞の小説だな... 完成度高いし構造的に美しい 安堂ホセ的色彩表現 表象と批評が照り返されてる 迷彩色が詩だとしたらこれは物語 物語の形をして詩的にばちばち 「暴力から暴を取るための旅」と論理的な武装 A→B→Aの時間軸という純文学的な土台 停滞しない語り 広がりのある密室 Mr.LAとかも実はやってることいかつい 白人のための懺悔ショー 「関心領域」見たい(見てない) 武器としての批評性 語りの工夫について 時間軸の揺れと編集の文脈 「域」と「キーフレーム」 この小説が提起している問いへのアンサー 復讐を達成した前作から、「壊したら、戻らないから、壊しちゃだめ」へ アメリカで流行っているZ世代の価値観(竹田ダニエルの本など) 鴎外ってこんな感じだったのかな カルチャー系(と我々薄いカルチャー系) 意外と上手に話せましたね 芥川賞は裏社会好きじゃね 90年代サブカルみたいな感じ 芥川賞の傾向も変わってきている? 表現の時代と内容の時代 内容の時代の内容をコラージュして詩を作ってる
〇今回紹介した本
安堂ホセ『DTOPIA』
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309039282/
〇メールアドレス
shiawase.teidan@gmail.com
イラストは(図らずも)ちょっとDTOPIAっぽい感じもある秕目作品です。
来週はもう一作の受賞作、鈴木結生『ゲーテはすべてを言った』の読書会をして、それから順次候補作の読書会も投稿していくのでお楽しみに。