
師範を目指すと、短くても10年かかる!時間も費用も効率よく知識や資格を獲得していくスクーリングとは、楊名時太極拳は大きく異なります。コストパフォーマンスという観点で見たら痺れを切らしてしまう人もいるのかもしれません。審査の内容も太極拳をひととおり動く、というだけで筆記試験や点数の基準もない。ただ稽古の期間だけが基準として置かれているものです。太極拳の動作や知識ではなく、時間に込められている意味ってとても大事だなあと思うこの頃。審査に向かう方には自信をもって楊名時太極拳の階位に向き合っていただきたいです。審査には時間もお金もかかるから、誰もが必須で受験をするものではないのですが、でも、審査のお声かけをするときにはもう、一緒に教室で過ごした太極拳の場を作っていらしたことでその階位にふさわしい太極拳をされていますよ、と思って申請書をお渡しします。教室で、審査を見守る仲間の存在もお互いを磨くよい太極拳の場をつくってくださる大切なもの。動きが得意な人も、知識が深い人も、そうでない人もいろんな人が一緒に場をつくっていくから高められていく心息動の調和があるはず。そんな思いで稽古を続けていくと、その先に、おのずと、その人の中に時間が育ててくれる太極拳の芳しいものが大きく開いていくのかな・・・