
録音は大晦日の中華街のものですが、ちょうど21日は除夕、翌日の新年を前に邪をはらい福を呼ぶ獅子舞 の音からスタートします。月の満ち欠けにしたがう旧暦では、新年を迎える晩は月のない夜です。夜通し団欒して、邪をはらい福を招く、お正月の空気が届くでしょうか。寒さがもっとも厳しい中にも朝晩の陽が伸びてきたことが感じられるこの頃、新年に胸に抱くいろんな願いが陽気とともに長じて実りを結びますように。楊名時先生の「健康とは」の定義を、あらためて共有したく紹介します。『写真版太極拳』からの引用ですが楊名時太極拳友好会の愛知県支部が40年記念に作成した小冊子の最初に挙げられており、シンプルであるだけにいつも立ち返りたい言葉と感じました。
肉体的には「よく食べられ、ぐっすりと熟睡することができ、気持ちよく働ける状態」精神的には「ものにこだわらない柔軟な心をもっていること」
そして、誰もがその日のうちに疲労を解消する回復方や健康法を身につけることが必要である、と続きます。
太極拳をする者として、あらためてこの基本に立ち返り、一人一人の健康の意味やそこから広がる和について共有してまいりたいと考えました。