
2022年公開 オマニエル平均 ★4.25
1年遅れで「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イブニング・サン別冊」観ました。映画館で観ていないことを深く、深く後悔する1本でした。ありがとうウェス、最高だったぜ。
言わずもがなのシンメトリックな画角も、言わずもがなのビル・マーレイのとぼけた顔も、言わずもがなの洒落た劇伴も、言わずもがなのオールスターキャスト感も、全てが言わずもがなで言わずもがななウェス映画でした。眼福至極。
ウェスの描く愛すべき欠落者を愛してやまないワタシですが、今作のベニチオ・デルトロ演じる天才芸術家モーゼスの素晴らしさたるや!狂気と暴力性、才能と純真の同居するキャラクターの愛らしさは筆舌に尽くし難く、ウェスの優しさに溢れた人物描写に感動すら覚えるのです。
好きなものを追いかけ探求し味わい尽くす、文字通り命懸けで辿り着いた毒の「味」にインタレストの果てを見せられているようで、夜な夜なひとり唸り声をあげてしまいました。
画面に映る本棚の、中に並ぶ本の、タイトルと作者の名前のフォントにまで気を使っていそうな、コントロールされ尽くした精緻な映像を観ているだけで、嬉しくて、楽しくて、大好き。多幸感に震えます。
と、コレはワタシしゅんの感想です。ウェス好きすぎて冷静でいられないワタシと冷静な視点で語るようたさん、今回も楽しい映画駄話となりました。お聴きください!
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