
今回のスナック三つの扉は、りょうマスターの三連休の帰省話から静かに幕を開けます。
名古屋から東海北陸道を走り、山を越え、長い長いトンネルを抜けて石川県へ。
まだ雪のない山の稜線を眺めながら、
「人間はよくこんな場所に道をつくったなあ」と素直に感心する旅だったそうです。
標高差1000メートルに迫る道のりを、数時間で走り抜ける今の時代。
江戸の旅人が何日もかけた道を、あっという間に越えてしまう不思議。
そんな “人間のエネルギー” を改めて思い返すところから、話がゆっくりと始まります。
地元の家で過ごした時間のなかで、今回特に印象深かったのは、
自分が通っていた小学校を子どもと訪れた場面。
白山が大きく見えて、松の木が何十メートルもそびえて、
風がすっと通り抜ける広い校庭。
都会の学校を見慣れた今だからこそ、
「こんなに豊かな景色の中で育ったんだ」としみじみ気づく瞬間があったといいます。
そこから話は、家族のあり方へ。
親の老いを感じながら、
“子育て”だけでなく“孫育て”までを視野に入れたとき、
人生の見え方がふっと変わった、というマスター。
干渉しすぎず、でも確かに血がつながった相手を見守る距離感。
昔の三世代同居のような、自然な家族のつながりを考える時間にもなりました。
そして話題はいつものように、どこかで自然と“宇宙”へつながっていきます。
高速道路やトンネルの技術の先にある、
「遠くへ行きたい」「もっと知りたい」という人間の根源的な力。
その延長線上に、今の宇宙開発があり、
Axiom Space など民間企業による新しい宇宙ステーション構想の話題も登場します。
マスターはぼそっと、
「孫には宇宙のことや恋や歌の喜びを、勝手に教える変なじいちゃんになりたい」
と語ります。
人生には意味があるかどうかはわからない。
それでも、自分なりに次の世代へ渡したいものがある。
そんな静かな決意のようなものが漂う回です。
終盤はポケモンカードの話題へ。
長男が大会に当選したことで、
トップティア7デッキを用意して模擬戦を重ねるという熱い父子時間。
その一方で家事が滞って怒られてしまうなど、
日常のリアルな笑い話も交じります。
強いカードだけでなく、使われないカードで遊べる“新しいルール”を作ったり、
ポケカで神経衰弱をするアイデアなど、
マスターらしい優しい工夫も生まれました。
家族、故郷、技術、人間の力、宇宙、カードゲーム。
いろんな話が行き来しながらも、
どれも「いまを生きる人間の営み」をゆっくり見つめるような回になっています。