"自分が変わっていくことだと思う"
ただ生きて生きた北海道。そこに形として残るものはそう多く無いけれど、千歌と2人北海道で過ごした時間、例えば共に食卓を囲んだ時間も、連れて行って貰った丘の景色も私たちの身体の中にゆっくりと沈殿して、既にあるものたちとこれから出会うものと絡み馴染み体を成して行くのだろう。
今なら、何も残らずとも、生身の姿で自分の過ごした時間を信じて立っていられる。口から溢れるひとつの言葉と、立ち姿、節々にきっときっと美瑛は潜んでいるだろう。