
東日本大震災で大きな被害を受けた、宮城県石巻市・牡鹿半島にある蛤浜(はまぐりはま)。
そこで生まれ育ち、当時は教員として働いていた亀山さんの胸に残ったのは、「浜を残したい」という、ごく個人的で切実な想いだった。
資金も計画も整っていない中、描いたのは一枚の絵。
「こんな場所を、もう一度つくれたらいい」——そのイメージに共感した人たちが、少しずつ浜に集まり始める。
ボランティア、仲間、DIY。
復興でも起業でもない、正解のない挑戦の中で生まれたのが、「はまぐり堂」というカフェだった。
本エピソード前半では、震災直後の原体験から、一枚の絵を起点に人がつながり、場が立ち上がっていくまでのプロセスを辿りながら、亀山さんが大切にしてきた「共創の原点」をひも解いていく。