092.特別対談「振り返りのツールとしての、ノートとアプリ」
聴くInside BuildIt
22 minutes 11 seconds
1 year ago
092.特別対談「振り返りのツールとしての、ノートとアプリ」
『聴くInside BuildIt』第92回は、前回に引き続き、特別ゲストとして株式会社ダイジョーブCEOの山田智恵さんをお迎えし、お話を聞いていきます。今回は、紙のノートとスマホアプリ、双方の違いや利点にも触れながら、より効果的な振り返りのためのヒントを提供しています。ふりかえり・リフレクションを日常に取り入れていきたい方にお聴きいただきたい内容です。
ーーーーー
[富田] こんにちは。株式会社ビルディットの富田です。
[佐々木] アシスタントの佐々木まなみです。よろしくお願いいたします。さあ、前回に続いて山田智恵さんにお越しいただいています。山田さん、よろしくお願いします。
[山田] よろしくお願いします!
[佐々木] では、山田さんはどんな方なの?っていうことを詳しく知りたい方はぜひ前回の放送を聞いていただければと思います。そして、そんな山田さんなんですけども、 最近は本を出されたということで、詳しく伺えますか。
[山田] ありがとうございます。つい2ヶ月前、4月の半ばに「最高の未来に変える振り返りノート習慣」という本を出版させていただきました。
[佐々木] どういったものなんでしょうか。
[山田] 前回、ミーニングノートという本を出してるんですけれども、あちらは考え方と書き方をメインに書いてるんですが、 その出版の後に「書けてはいるけど振り返りが難しい」と結構声をいただいたんですね。皆さんすごく申し訳なさそうに「書きっぱなしになっていてすみません」と仰って、そっか、振り返りは難しいのかということが分かったので、振り返りだけに特化した本を今回書きました。
[富田] 私、振り返りと名がつくものはしっかり購入しておりますので、こちらの本、実ははじめ山田さんの著作と知らずに買いました。
[山田] ありがとうございます!知らなかったんですね笑
[富田] 読んでから、あれ、ミーニングノートの人の本だと気づきました。
[山田] 振り返りって、何をやったらいいかわからないっていう方がすごく多いので、あと反省しないといけないと思ってちょっと苦しい時間になってしまう方とか、目標とのギャップを探すにも、ギャップ、イコール、ダメなとこ探しの時間になっちゃうんですよね。
そういう、苦しいものって思う方が多いなっていう風に思ってるんですけれども、そのイメージを変えたいなと思って。
それで振り替えをする7つのスキルがあって、 このスキルを使って振り返りをしていくと、ポジティブに自分を励まして、自分のいいところを生かせるような振り返り方ができます。というのを伝えたくて書きました。
[富田] ですよね。私もこの本の感想をシェアし始めたら、もう本編の時間がなくなってしまいます(笑)。
[佐々木] そうですね、山田さんの新しい本はぜひ書店やamazonなどのネットでお買い求めください!
ということで今回は、山田さんは「ミーニング・ノート」や「振り返りノート習慣」ということで、 ノートをメインにされていらっしゃる一方、富田さんはアプリを開発していらっしゃるということで、そのノートとアプリのそれぞれの良さ、違いをテーマとしながら、どのようなことがあるのかなっていうのを今日は深堀りできたらと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
それでは、タイトルコールまいりましょう。
━━ 聴くInsideBuildIt ━━
この番組は、1人1人の成長が世界をより良くするシステム開発会社の株式会社ビルディットが、 会社での取り組みや経営についてお話ししています。
[佐々木] それでは山田さんお迎えした第2弾は、ノートとアプリの違い、 振り返りをするために、それぞれの良さ、メリット、もしかしたらデメリットもあるかもしれませんが、そういったところについて議論を深めていけたらと思っております。もう早速富田さんにバトンタッチしてもいいですか。
[富田] はい!そうですね。私はノートも好きなんですよ。なので、両方を使い分けるというか、 私自身かなりノートとか、あと書く筆記用具も鉛筆を多用するんですよね。
実際いま、私の目の前に鉛筆が4本ぐらいあるんですけれども。なので、よく私をオフラインの場で見かけられる方は、鉛筆を削っている私を見て、鉛筆ですか。と言われます。
[山田] 味わい深いですよね。
[富田] そうなんです。この鉛筆削ってるところから書くぞっていう、セットアップできてる自分も好きだなみたいな、そんな感じにもなるんですけど。前回もお話してたんですけど、上からや下から、左から右だとか、ぐるぐるぐるって丸つけたりだとか、 線引いたりだとか、情報の構造とか関係なく、バーって瞬時に書けるノートの良さもあれば、アプリって、要はスマホなんですけど、 スマホは大体手放さずにどこでも携帯できて、移動中とか電車の中でとかで、すぐに書き始められる良さもあるかなっていうところと、あとは、デジタルで残ってそれがコピーやペーストして誰かに送るだとかみたいなところのフットワークの良さがあったりしますよね。
山田さんは、ノートの良さと、あえて言えばアプリと言いますか、スマホのようなデジタル機器を使って何かやることについては、どんな風に見ておられるんですか。
[山田] そうですね、ミーニング・ノートの場合は記憶するのをすごく大事にしていて、1週間チャンスを3つずつ毎日書き溜めて、1週間単位で振り返ってトップスリーを選ぶ、それが自分の優先順位を知るっていうところが1つ大事なポイントなんですが、もう1つ大事なポイントとして、その記憶の最前線にもう1回引き上げて忘れそうになってるものを復習するのも実は大事なんです。なぜかと言うと、自分の今大事にしたいチャンスのアンテナを高めるために、今大事なものはこれなんだと、記憶の最前線に置いておきたいというところがあります。
それにはやはりアナログの方が記憶の定着に向いてるのかなっていうのがあって、何かで読んだんですけど、記憶って位置情報で覚えてるらしいんですね。例えば、テスト勉強だと教科書の右上の方に書いてあったとか記憶してたりすると思うんですけど、そういう風に位置と記憶ってすごい関係があるらしい。アナログノートだと、書いた場所が固定されるので、記憶に残りやすいと考えていて、そこがちょっとアナログの良さでもあるかなという風に。
[富田] なるほど、記憶との関係性って感じですね。私も多分、このPodcastの過去の回で、 電子書籍と紙の書籍の違いのことを話してる時に、全く同じことを話したような気がするんですよ。私、電子書籍買うこともあるんですけど、紙を好む理由の1つとしては、読んでる最中の質感や、本のこの辺に出てきたとかっていう、図とセットで覚えてあったりするんですよね。
それが振り返りにおける記憶の呼び出しであったり、定着であったり、それと関係するんだなっていうところを今お聞きしながら、アプリでその体験をどうやったら作れるんだろうなって、考えてしまう部分もありますね。なかなかそこは難しいなって思うところですけど。
[山田] なるほど、でも、私、アプリの良さは思考をサポートしてくれるところじゃないかなという風にも思います。例えば、過去にもう忘れていたことをプッシュ通知で思い出させてくれたりとか、こちらが受け身で、思考を向こうがリマインドしてくれるみたいな。
そういうサポートはアプリならではの面白さだなっていう風に思いましたね。
[富田] そうですね、アプリの場合はおっしゃる通り、そのプッシュ通知って言われるようなものによって今日も振り返りやらなきゃとか、継続をまだ習慣化できてない方にリマインドするっていうところもありますし、 あとStockr(ストッカー)の場合は、再発見という機能があるんですけど、過去に作ったそのストックをまたランダムにピックアップしてお見せするというようなことをやることで、特に意識してなかったし、こんなこと書いた自分を忘れていたみたいなところで、半年前、1年前のものを見た時に、 そこから成長している自分を感じたり、あるいはあんまり変わってない自分を感じることができたりみたいな。そういう体験を作り出せるのは、アプリならではの面白さでもあるかなっていう風に思いますね。
[佐々木] アプリにせよノートにせよ、どちらもやはり継続することって振り返りにとってとても大事だろうなっていう風に聞いていて思ったんですけども、ぜひ山田さんはノートの立場で、富田さんはアプリの立場で、継続のために大事なこと、ポイントがあったらぜひ教えてほしいなと思うんですけど...
Back to Episodes