
🐈️ Natsu選書 ˊˎ˗
『Humankind 希望の歴史 人類が善き未来をつくるための18章』
上・下巻 ルトガー・ブレグマン著(文藝春秋社)
ルトガー・ブレグマン著『ヒューマンカインド 希望の歴史』をめぐる第3回。
今回のテーマは「人間の本質と協力の歴史」。
人類史を振り返ると、わたしたちは何万年ものあいだ、狩猟採集の生活を送ってきました。そこには階級も支配もなく、子育ても共同で行う社会があったそうです。
戦争という概念が生まれたのは、農耕と私有財産が始まった約1万年前とのこと。
20万年にわたる人類の歴史の中では、ほんの一瞬にすぎません。
ブレグマン氏は問いかけます。
なぜホモサピエンスだけが生き残り、文明を築くことができたのか。
その答えは、知能や力ではないと言うのです。
人は互いの表情や視線から気持ちを読み取り、共感し合う力を進化させてきました。
豊かな感情表現と協力の精神が、わたしたちを生き延びさせたのです。
ただし、このつながりの力は両刃の剣でもあります。
仲間を守る意識が、「敵をつくる理由」にもなる。人は、最も優しい種であり、同時に最も残酷にもなりうる存在。
善と悪、愛と恐れ。
どちらも人間の本質の中に息づいています。
この第3回では、わたしたちが持つ「協力と残虐の二面性」を見つめながら、“人間らしさ”とは何かを一緒に考えていきます。
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【わたしから小さく始める世界平和 - naha 🕊️🌏️】