
大寒小寒
著者:土田 耕平 読み手:池戸 美香 時間:4分18秒
おほ寒こ寒
山から小僧が
とんでくる……
冬のさむい晩のこと、三郎はおばあさんと二人で、奥座敷のこたつにあたつてゐました。庭の竹やぶが、とき/″\風に吹きたわむ音がして、そのあとは、しんとしづかになります。そして、遠くの方で犬の吠える声がきこえたりするのも、山家の冬らしい気もちであります。大寒小寒の唄は、さういふさむい晩など、おばあさんが口癖のやうに、三郎にうたつてきかせる唄でありました。
「おばあさん、小僧がなぜ山からとんでくるの。」
三郎は、今またおばあさんが口ずさんでゐるのをきいて、かう云つてたづねました。
「山は寒うなつても、こたつもなければお家もない。それでとんでくるのだらうよ。」・・・
【青空朗読】とは
青空朗読はインターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読するプロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートしました。近年は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。
https://aozoraroudoku.jp
【青空朗読ご支援のお願い】
★企業および団体の皆様へ
青空朗読は、「青空文庫」の蔵書を朗読で味わうことができる公共空間を目指しています。
CSR等企業の社会貢献活動の一環として、運営費のご支援をお願いしております。 詳しくは、青空朗読までお問い合わせください。
★個人の皆様へ
ご寄付のお願い
継続して活動を続けていくために、青空朗読の活動趣旨にご賛同いただける方からのご寄付をお待ちしています。
★振込先
三井住友銀行 赤坂支店 普通 9263872
口座名義:一般社団法人 青空朗読
こちらからもご寄付いただけます。
https://syncable.biz/associate/aozoraroudoku