
本研究は、70歳以上の高齢者に対するアスピリン一次予防処方における、フランスの総合診療医(GP)の意思決定要因を探索した質的研究です。
インタビューの結果、糖尿病や無症候性動脈硬化を有する患者において、一次予防と二次予防の境界が曖昧に認識されている現状が明らかになりました。また、GPは客観的なリスクスコアよりも患者の「生理学的年齢」を重視し、低用量アスピリンの安全性への過信や、循環器専門医の意見を拠り所にして処方を決定する傾向が見られました。エビデンスと現場の臨床判断の間にある葛藤が浮き彫りとなり、より明確なガイドラインの策定が求められています。
Charuel E, Lafanechère M, Bigeault M, Cambon B, Bedhomme S, Vorilhon P. GPs' decision-making behaviour in the prescription of aspirin for primary prevention in elderly individuals: a qualitative study using semistructured interviews in France. BMC Prim Care. 2025;26:352.
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