
今回ご紹介するのは、フランス感染症学会(SPILF)が策定した2025年版の誤嚥性肺炎診療ガイドラインです。本指針では、誤嚥性肺炎と化学性肺炎(Mendelson症候群等)の定義の区別や、診断における胸部CTの重要性が強調されています。
特筆すべき点は、原因菌としての嫌気性菌の関与が従来説より低い(5%未満)とされ、抗嫌気性菌薬(メトロニダゾール等)の一律併用は推奨されないとしたことです。
第一選択薬にはアモキシシリン・クラブラン酸が挙げられ、静脈路確保が困難な場合のセフトリアキソン皮下注射も代替案として提示されました。治療期間は経過良好なら5日間とされ、予防には口腔ケアや被疑薬の中止が推奨されています。
Diamantis S, Fraisse T, Bonnet E, Prendki V, Andrejak C, Auquier M, et al. Recommandations pour la prise en charge des pneumonies d’inhalation – Société de Pathologie Infectieuse de Langue Française 2025. Médecine et Maladies Infectieuses Formation. 2025;4:212-228.
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