
「真相を明らかにしたい」。裁判にそんな期待を持つ人は珍しくありません。
取材する記者も、裁判所が認定した「事実」を一つの事実としてニュースで取り上げます。
しかし、法律家からすると、こうした捉え方には危うさがあるといいます。
【番組内容】
初めてのリモート収録/小倉さんは体調不良/今回は法律ネタ話/記者は裁判所の判断をよりどころにしがち?/記者になった小倉弁護士の違和感/そもそも裁判は真実を探す場所じゃない/裁判所が認定した事実≠真実/当事者はありのままを主張するわけではない/人の記憶はワイン⁉︎/人間はナラティブを生きる/神様の視点を得るのは不可能/ふと思い出した就活時の思い出/記者を目指したのはもっと複雑だったような…/じゃ、どうやって記事を書けばいいのか?/「違うかもしれない」と震えながらやるしかない/争いがないことは事実と認定するのが裁判/刑事裁判では唯一、真実を知る者がいる/加害者の悪が強調されがち?/複雑な事象を分かりやすく伝えるのがメディアの役割だが…/神様が知る真実に近づくことはできる/とはいえ、裁判で知れることもあるのも事実/弁護士と記者、割り切らないとやってられない?/法律を学ぶと記事を書けなくなりそう…/正確性を突き詰めたら判決文を載せるしかない
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【出演者】
・一宮俊介/記者(https://www.bengo4.com/topics/author/23/)
・小倉匡洋/弁護士・記者(https://www.bengo4.com/topics/author/25/)