機能性と合理性を追求したモダニズム建築。その徹底はやがて「どこにも属さない空間」へとつながっていきました。鉄とガラスの箱の連なり、無機質な都市の風景。そこに対する反動として生まれたポストモダン建築や、批判的地域主義。
建築は「場所性」をどう取り戻そうとしたのか――今回は、モダニズム以降の建築の動きをたどりながら、「白い家」のルーツと、その先にある風景を考えます。