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https://note.com/msakai2025/n/nd1b33111c70f
コミュニティをもっと楽しく もっと先へ。 こんにちは、さかい美佐です。
今日は、#107 コミュニティの『介入タイミング術』〜3段階調整システム:自律促進と危機回避の数理設計〜について話します。
結論:「介入しない」ために「介入ルールを明確に設計する」——これが逆説的だけど、本当に大事な真理
その理由を3つお話ししますね。
まず1つ目、**介入を考え始めた=おめでとう!**ということなんです。「あ、私にはその悩みがない」って思った方、もしかして介入するような場面すらないのかもしれませんよ。介入しようか考えられるっていうのは、コミュニティが回り始めている証拠なんです。メンバー同士がプロジェクトを立ち上げたり、動き始めているからこそ、「見守るべきか、声をかけるべきか」って悩むわけですよね。これ、育ちゆく森の木々を見つめているような気分なんです。手をかけすぎても良くないし、放っておくのも違う。
2つ目は、感覚頼みのさじ加減を言語化しないと、運営者が疲弊するということ。私自身も支部制を取り入れた時期に、見える化が弱くて、判断の根拠があいまいっていう課題に直面しました。ついつい「肌感覚」になっちゃうんですよね。それに、第三者からの連絡で初めて問題を知るなんてことも。いきなり消火作業でスイッチを入れて、緊急対応が必要になる。これ、本当に大変なんです。だから介入にも「設計」が必要なんだって気づいたんですよ。
そして3つ目、「全部やるか、何もしないか」の二択地獄から抜け出す必要があるということ。3段階調整システム、つまり予防・調整・緊急の段階を予め設計しておくと、科学的に運営できるんです。常時監視じゃなくて、予兆をアラートで察知する。問題が小さいうちにファシリテーターとして側面支援する。そしてコミュニティ存続に関わる危機的状況では強制措置を発動する。この三段階があれば、普段は安心して見守れる状態が実現できるんです。
では、具体的にどうすればいいか、3つのアクションをお伝えしますね。
アクション1:第1段階「煙探知機システム」を構築する 常時監視は見守りじゃないですからね。予兆を察知するアンテナとその裏付けになるデータ、そしてメンバーからSOSを出しやすい環境を整えてください。私が前職でやっていたのは、オンラインイベントの参加状況、メールやデータの開封・視聴状況、会員プラットフォームでのコメントやいいねの変化をチェックすること。それと、いつでもご意見フォームをTOPにピン留めしたり、各種SNSのDM、オンライン面談の予約ツールリンク、個人の電話番号まで、複数のホットラインを用意していました。全部やるのは大変なので、できることをピックアップしてみてくださいね。
アクション2:第2段階「足場かけシステム」でファシリテーター役に徹する ここで自分がハンドルを握って解決しにかかった方が早い?って思うんですけど、ぐっと我慢してください。ファシリテーターとして関わる。もしくは、関わる準備がありますよってお伝えするのも良いですね。これ、自転車の練習の原理なんです。倒れそうな時だけそっと支える。自力解決を促進するんです。この段階は「解決」よりも「調整」って覚えていてください。メンバーの自律性を損なわずに問題解決をサポートする。これが大事なんです。
アクション3:第3段階「消防士システム」の明確な基準を設定する この段階は早急に手を打つ必要があります。しかも、どこから、何をするか手順を明確に行なってください。例えば私のコミュニティ内のクラウドファンディングでは、「終了して1週間経過しても問題が解決できていないなら、必ず私に連絡ください」っていうルールにしていました。お金が絡む話だと、連絡がこない、リターンがこない、内容と違うリクエストがきた、キャンセルしたいとか、色々起きるんです。「○○になったらお声がけしてみよう」って、あらかじめ決めておくと、混乱を最小限にできますよ。
今日は以上です。頑張るあなたを応援しています!
最後まで聞いてくださってありがとうございます。いいねやコメントくださると嬉しいです。コメントにご質問も待ってますね、さかい美佐でした