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コミュニティをもっと楽しく もっと先へ。 こんにちは、さかい美佐です。
今日は、#113 コミュニティの『参加モチベーション・タイポロジー』〜8つのエンゲージメント・パターン〜についてお話しします。
結論:同じコミュニティにいても求めているものはみんな違う——その「違い」が見えた瞬間、企画も運営も一気に楽になる
その理由を3つお話ししますね。
まず1つ目、「みんな楽しんでくれるはず」という思い込みが運営を苦しくしているということ。「なぜあの人の周りには自然と人が集まるんだろう?」「同じ案内を出したのに、このイベントだけ誰も来ない…?」コミュニティ運営をしていると、説明がつかない参加パターンに出会うこと、ありますよね。これ、実は動機が違うだけだったんです。学びたい人、つながりたい人、刺激を求めている人、ゆっくり安心したい人、誰かに貢献したい人。同じ場所にいて同じ説明を聞いても、動機が違えば「響くもの」はガラッと変わるんです。
2つ目は、運営側の「こうあって欲しい」はエゴだと自覚する必要があるということ。私が29年様々なコミュニティを運営してきて言えるのは、メンバー全員に響くイベントはないということ。そしてアンチが強いと、その逆の大賛成も多い。ダイビングショップでの例をお話しますね。「どうしてライセンスを取ろうと思ったのですか?」と必ずお伺いします。でも一定数あるんです、「海は苦手なんですけど」回答。想像するより多いんです。なぜお金も時間もかかるのにライセンス取得したいのか。まったく正反対に挑戦する自己成長、彼氏が・家族が言うからの関係性、ストレスや日常に変化が欲しい刺激、もてたい。「憧れのダイビングにやっと挑戦できる」、こうであって欲しい運営側の気持ちはエゴなんです。
そして3つ目、デパートと全く同じ構造だと理解するということ。人は同じ場所にいても求めるものが根本的に異なるんです。デパートの食材買い出し客vs贈答品探し客vs休憩利用客と全く同じ構造。動機が違えば響く活動も完全に変わる科学的事実なんですね。
では、具体的にどうすればいいか、8つのパターンを活用した3つのアクションをお伝えしますね。
アクション1:8つのエンゲージメントパターンで参加動機を把握する まず8つのパターンを紹介します。学習・成長系には、ラーニング型、新知識やスキル習得が目的で「ワークショップには必ず参加、懇親会はスルー」。アチーブメント型、具体的な目標達成を重視で「資格取得やプロジェクト完遂が最優先」。関係・貢献系には、ネットワーキング型、価値ある人脈構築が目的で「イベント後の名刺交換に異様に熱心」。ビロンギング型、居場所・安心感・仲間との繋がりを求めて「雑談タイムこそが最高の価値」。コントリビューション型、自分の経験で他者に貢献したくて「新メンバーの相談に乗ることが何よりの喜び」。刺激・体験系には、インスピレーション型、新しい発想や刺激を求めて「異業種交流や創発的な議論を渇望」。リクリエーション型、純粋な楽しさと息抜きが目的で「仕事を忘れてリフレッシュできる場を重視」。ステータス型、コミュニティ内での評価や名声を求めて「リーダーシップを発揮し認められたい欲求」。この8つです。
アクション2:万能企画の幻想から脱却して科学的に最適化する 「誰にでも響く万能企画」の幻想から脱却してください。「今回はラーニング型のための専門家セミナー」「ビロンギング型のためのゆったりお茶会」など科学的最適化をするんです。ビジネスコミュニティであれば、ご自身のビジネスの拡大が理由の方がほとんどですよね。ビジネスの拡大のためにスキルも習得したいし、人脈も欲しいし、新しい発想も必要です。すると全部?になってしまいますが、その中でも○○系が強そう、この程度でもOKです。メンバーには「○○型のための」なんて言う必要はありません。ただ多様なニーズにフィットする企画を立ててみる。そして誰も集まらなかったとしても、また時期をみて企画する。メンバーのニーズは変化しますから。
アクション3:入会アンケートをメンバー動機診断ツールとして進化させる 「このコミュニティに何を期待しますか?」が極めて重要な戦略ツールになります。ただここで注意が必要です。ご本人がそのニーズを自覚されていない、コミュニティの体験でニーズが変化、そのイベントで叶えられる欲求が伝わっていない、これらの可能性もあります。なので思い込み過ぎないことも重要です。アンケートを過信しすぎず、雑談などからのヒアリングや、参加した結果どうだったのかも知れると良いですね。懇親会に参加しないのは、繋がりたい欲求が無いわけではなく、食事のアレルギーや好み、アルコール、ライフスタイルの問題もあるわけです。そこまで分かるとお声がけもパーソナライズできますから。
今日は以上です。頑張るあなたを応援しています!
最後まで聞いてくださってありがとうございます。いいねやコメントくださると嬉しいです。コメントにご質問も待ってますね、さかい美佐でした。