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コミュニティをもっと楽しく もっと先へ。 こんにちは、さかい美佐です。
今日は#117、コミュニティの『ビジネスモデル設計学』〜月額制vs講座制:2つの成長戦略と心理メカニズム〜をお話します。
【結論】 月額制と講座制は、競合ではなく時間軸の違う2つのエンジンなんです。両モデルを連携させるハイブリッド設計が、持続可能なコミュニティを実現する鍵になります。
【理由その1:心理メカニズムがまったく違う】 月額制は関係性ファースト。少額の継続が関係性を回し続ける風車タイプです。心理会計学効果で継続支払いが価値認識とコミット感を深めて、LTV最大化につながります。一方、講座制は目標達成ファースト。明確なゴールに向かって走りきる中距離走タイプ。達成の心理学で、明確なゴールが強烈なエネルギーを生み出すんですよね。ピーク・エンドの法則で、完走体験が全プロセスを良い思い出に変換してくれます。つまり両者は、関係性か目標達成のどちらを重要視するかの違いなんです。
【理由その2:それぞれにPro/Conがある】 月額制は、そんな派手さはなかなか演出できませんが、地味だけど関係性を温めながらですので、定期コンテンツを軸に構築する必要があります。辛口を追加すると、風呂敷を広げすぎないのが基本です。予算や主宰者のカリスマ性や人脈があれば話は別ですが。講座制は、やはり講座は目標が明確ですし、そこに集まるメンバーも熱量が非常に高いです。でも段々下がってくるメンバーのモチベーションをどう維持するか。また、進捗は人によって異なりますので、終了時に生煮のままのかたも必ず存在します。不平・不満も出やすいので、そこはコミュニティマネージャーの腕が試されますね。
【理由その3:ハイブリッドが両方の良さを活かす】 講座で走りきった人が、その後は希望者の月額コミュニティで所属の安心を得る。逆に、月額コミュニティで育ったメンバーが、講座で一気に成長する。運営側のメリットは、高単価体験から低価格継続への自然な移行設計ができること。達成欲求と所属欲求の時差満足による持続可能性が生まれます。参加者側のメリットは、講座での達成感から同窓会での所属感への連続体験。人間の根源的欲求、達成と所属の段階的充足ができて、一回限りの学びから生涯学習コミュニティへの発展が実現するんです。
では、具体的にどうすればいいか。3つのアクションをお伝えしますね。
【アクション1:両方の可能性を考えてから決める】 コミュニティ構築支援では、みなさんはすぐ月額制か講座制か決めてしまうのですが、実は両方の可能性をまず考えてみることを薦めています。『もし月額制なら…』『もし講座制なら…』これらを想定してコミュニティをイメージしてみることです。あらかじめ月額制だと決まっていても、考えてもらっています。その理由は、コミュニティは継続が前提なので、スタートしてからの変更はよろしくないです。運営側もメンバーも『なんか違った』にならないよう、ここは時間をかけてください。
【アクション2:講座フォローアップは期限で終わらせる】 講座のフォローアップ終了時に、スパッと終われるケースは少ないです。メンバーが考えていた未来になっていない、共に過ごしたメンバーとこれからも繋がりたい、など色々ありますよね。私も参加してきた人間なので、よくわかります。ここでよくあるのが、期間を延長することです。私の考えではありますが、これより一旦講座は終わらせて、希望者のみですが月額コミュニティに案内することです。中には期限なしでフォローなさっている講師のかたもいますが、私はよほどのことがない限り、お約束の期限で終わりを薦めます。
【アクション3:卒業生向け月額コミュニティを設計する】 同じ講座で頑張った仲間だから、期間が終わればさよならは、とても残念です。だからといって、例えばSNSでグループを作って『第N期⚪︎⚪︎講座生』も良いですが、だんだん立ち消えになってしまいます。そこで希望者、手上げ制で、この講座の歴代受講生が集まる月額コミュニティを案内するのはいかがですか?中にはそれは無料でという意見もあります。でもそれは低額でも良いので有料にして、コミュニティマネージャーを配置することです。同窓会の意味だけでなく、講座の知識アップデートや勉強会のハンドリングなども入れると良いでしょう。
今日は以上です。頑張るあなたを応援しています!
最後まで聞いてくださってありがとうございます。いいねやコメントくださると嬉しいです。コメントにご質問も待ってますね、さかい美佐でした。