
リブランディングは「変えれば良くなる」ものではありません。
むしろ、やり方を誤ると売上を落としてしまうリスクの方が大きい──。
この回では、西口一希氏『ブランディングの誤解 ─ P&Gでの失敗でたどり着いた本質』をもとに、
多くの企業が陥ってしまう“3つの罠”を具体的に整理します。
■今回のポイント
① 「覚えられていた記号」を自分で壊してしまう罠
P&G「リジョイ」の事例では、
パッケージ変更によって既存ユーザーが商品を見つけられなくなり、
結果として売上が低下した過去があります。
リブランディングは“変えること”ではなく、“記憶を更新する作業”。
② “変えすぎ”でブランドの軸をぼかしてしまう罠
コーセー「雪肌精」は、青いボトル・世界観を守りながら
書体や細部だけをアップデートすることで、新旧両方の顧客に認識され続けています。
大胆に変えることより、「守ることの一貫性」がブランドの強さになる。
③ “中身の進化”より“表面の刷新”に走ってしまう罠
味の素「冷凍餃子」は、パッケージは大きく変えず、
味や製法を何十回も改善してきた歴史があります。
表面ではなく、本質的価値のアップデートを積み重ねることが強いブランドをつくる。
■この回で伝えている結論
・ブランドは「価値をつくる → 記憶をつくる」の順で機能する
・変える前に“覚えられている要素”を必ず把握するべき
・中小企業は「1%の熱狂」を生む記憶設計が最も効果的
・変える勇気よりも、変えない要素を決める覚悟のほうが売上に効く
次回の企画や質問も、こちらから受け付けています。
#ポジティブランディングラボ