「どれだけ温めても、冷えが治らない…」
そんな悩みを持つ人は、実はとても多いんです。
手足が冷える、夜眠れない、体がこわばる、疲れやすい——。
冷えは単なる「温度の問題」ではなく、
体の巡り・ホルモン・自律神経・心の緊張などが関係する“全身のサイン”です。
この回では、医師と鍼灸師の2人が、
現代医学（西洋医学）と東洋医学の両面から、
「冷え性の正体」と「正しい温め方」について徹底的に語ります。
現代医学では、冷えは単なる“感覚”ではなく、
血管や代謝、ホルモン、自律神経の働きに深く関係しています。
🔹 主な原因は3つ
血流低下 – 血管が収縮して、末端まで血液が届かない
筋肉量不足 – 熱を作る力が弱まり、体温が維持できない
自律神経の乱れ – ストレスや不眠、緊張で血管が硬直する
冷え性の多くは、生活習慣の中で“体温調節システム”が乱れている状態。
特に女性では、ホルモンバランスの変化や鉄分不足、
甲状腺機能の低下が隠れていることもあります。
「温める」ことは大切ですが、
それ以上に“血液を流す仕組みを整える”ことが重要。
番組では、医学的におすすめの温活習慣も紹介します。
・ウォーキングなど軽い運動で筋肉ポンプを活性化
・入浴は38〜40℃で15分、しっかり温まる
・冷房環境ではストール・カーディガンを活用
・鉄・タンパク質・ビタミンB群の栄養補給
一方で、東洋医学では「冷え」は病名ではなく、体のバランスの乱れです。
体のエネルギーである“陽気”が不足している、
または“気血水”が滞っている状態を指します。
🔹 冷えの東洋医学的タイプ
陽虚タイプ – 体を温める力が弱い。冷えやすく疲れやすい。
血虚タイプ – 血が不足して巡らない。肌の乾燥や冷感を伴う。
気滞タイプ – ストレスで気が滞り、巡りが悪くなる。
水滞タイプ – 水分代謝が悪く、むくみや冷えを感じる。
東洋医学の冷え対策は「温める」だけでなく、
“内側から陽気を補う”こと。
・朝は白湯を飲み、内臓をゆっくり温める
・生姜・ねぎ・シナモンなど“温性食品”を積極的にとる
・冷たい飲み物・生野菜の摂りすぎに注意
・お灸でツボを温めて巡りを整える
特におすすめのツボは「足三里（あしさんり）」と「三陰交（さんいんこう）」。
足首やすねを温めるだけでも、全身の血流が変わります。
◎ぶっちゃけトーク◎
この回で特に強調されているのが、
「温めても治らない人には共通点がある」ということ。
それは、“内側が冷えている” という状態。
つまり、外側を温めても、
体の中心（内臓や血流の要）に“火”が届いていないのです。
例えば：
・ストレス過多 → 自律神経の乱れで血管が収縮
・過剰なダイエット → 筋肉量が減って熱を生めない
・冷たい飲み物・サラダ中心 → 胃腸が冷えて代謝が落ちる
冷えは“体のエネルギー低下のサイン”でもあります。
まずは「温める前に整える」。
これが、医師と鍼灸師の共通するアドバイスです。
番組の後半では、
リスナーが“今日からできる温活ルーティン”も紹介しています。
朝：白湯を飲んで体のスイッチを入れる
昼：軽く歩いて血流を促す
夜：湯船で首・お腹・足首をしっかり温める
就寝前：深呼吸で副交感神経をオンに
週1回：お灸または温熱パッドでツボケア
これを1週間続けるだけでも、
「手足の冷えが軽くなった」「寝つきが良くなった」と感じる人が多いそうです。
冷えは、体だけでなく「心の冷え」からも生まれます。
過度なストレス、焦り、不安、孤独——。
こうした感情も、自律神経を乱し、血流を悪くします。
東洋医学では、
「怒りは肝を傷り」「思いすぎは脾を弱らせ」「恐れは腎を冷やす」
とされます。
つまり、冷えを防ぐ一番の養生は“心を温めること”。
笑う、感謝する、安心して話す——
そうした日常の小さな習慣が、
実は一番の冷え改善薬なのです。
・冷え性の正しい原因が分かる
・“温めるだけでは不十分”の理由が理解できる
・冷えのタイプ別対処法（陽虚・血虚・水滞・気滞）
・お灸・ツボ・食養生など自分でできるケア
・医師と鍼灸師の現場エピソードで実感が持てる
・慢性的な冷え性に悩んでいる
・冬だけでなく一年中手足が冷たい
・生理痛・不妊・更年期など女性特有の不調がある
・冷房が苦手で夏でも靴下が手放せない
・薬ではなく自然な方法で改善したい
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冷えは、体が静かに教えてくれる“バランスの崩れ”です。
大切なのは「冷えを我慢しない」こと。
温める、整える、そして心を緩める。
この15分が、あなたの体が少し温まるきっかけになりますように。
からだスッキリ東西医学ラジオが、今日もあなたの健康を応援します。
🎧 番組をフォローして、次回の「むくみ」「だるさ」回もお楽しみに。
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医師：大橋直樹
東京メディカリネージ
2015年に東京都千代田区でオープンした「東京外科クリニック」を原点とする、「医の系譜」を紡ぐ医療グループです。 外科・内科・婦人科・総合診療など多領域にまたがるクリニック群を展開しており、それぞれが独立した技術と哲学を持ちながら、グループとしての相互支援体制・教育環境・研究基盤を備えています。 私たちは、医療の現場で積み重ねられてきた技術や経験、そして患者さんに向き合う姿勢が、世代を越えて受け継がれていくことを重視しています。
東京外科クリニック tokyogeka.com
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鍼灸師：福本晋平
ふくもと治療院（渋谷駅徒歩5分）2013年に東京都渋谷区で開院。整体・鍼灸・動作改善を組み合わせ、根本から整える治療院です。不妊鍼灸、自律神経の不調、慢性痛などの施術を行い、痛みや不調の背景にある姿勢・呼吸・内臓・心の状態までを丁寧に見立てます。「からだとこころが軽くなる」根本改善を目指し、日々の臨床を重ねています。
📍 東京都渋谷区渋谷桜丘町🌐 公式サイト（ふくもと治療院）https://fukumoto-physio-tokyo.com/
✍️ note（しんぺー先生コラム）https://note.com/shimpei8989
🕊 X（旧Twitter）@physiotokyohttps://twitter.com/physiotokyo
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🎥 YouTube「しんぺー先生 ふくもと治療院」https://www.youtube.com/@shimpei-sensei
🎓 ふくもと東洋療法研究会
鍼灸学生・鍼灸師のための少人数制教育プログラムです。
臨床現場で通用する「検査法」「コミュニケーション」「基礎臨床力」を育てることを目的とし、月2回の講義と臨床実習を中心に、“技術と人間力を磨く”をテーマに活動しています。
📍 渋谷 ふくもと治療院 内🌐 研究会ページhttps://fukumoto-physio-tokyo.com/fukumoto-private-school/
✍️ note（ふくもと東洋療法研究会）https://note.com/toyokenkyukai
📸 Instagramhttps://www.instagram.com/oriental.therapy.community/
🔹 関連プロジェクト
ツボラボ（TsuboLab）
361の経穴を図と解説で学べる、ツボのオンライン百科。 https://tsubolab.com
MoxaJapan（モクサジャパン）
日本のお灸文化を世界へ伝える、外国人向け体験型プログラム。 https://fukumoto-physio-tokyo.com/moxajapan