
#57 みんまちトーク『まちの拠点ってどんな価値がある?(第二回)〜若手プランナー二人が語り合う「まちの拠点づくり・・・その効果」とは』
この番組は「認定NPO法人日本都市計画家協会;通称JSURP(じぇいさーぷ)」がお届けするポッドキャスト『みんなのまちづくりトーク』です。毎回多彩なゲストと共に、いま話題のまちづくり事例、新しい制度、活動のhow-toなどを紹介していきます。
★☆★「この番組、いいね♪」とお感じになった方は是非、当協会(JSURP)へのご寄付を御願いします!あなたのご寄付がわたしたちNPO法人のエネルギー源になります!https://jsurp.jp/nyuukai/
第57回は、株式会社シグマ開発計画研究所の山本大地さんと、株式会社アルメックの永島 奨之さんをゲストスピーカーに迎え、Jsurp理事内山征さんのパーソナリティでお届けする「まちの拠点」に関する語り合いの第二回です。全三回でお届けしているこの番組、今回は永島奨之さんが関わっている「まちなかベースきちきち」(神奈川県平塚市)の事例を通して「まちの拠点の効果」についてお話し頂きます。同じ研究室で都市計画を学んび、それぞれ都市計画コンサルタント事務所に就職して約10年。一定の現場経験で独自の見解が積み上がり、意気揚々の若いお二人の息の合ったトークをお聴き下さい。
▼話していたことのリンク
・株式会社シグマ開発計画研究所
https://www.spi.co.jp/
・株式会社アルメック
https://www.almec.co.jp/
・まちなかベースキチキチ(神奈川県平塚市)
https://www.hiratsukamachikatsu.com/kichikichi/
・Jsurp「みんなのまちづくりノート」vol.6 まちの拠点づくり
https://jsurp.jp/gyouseki/minna_no_machi/
▼出演者
◆山本 大地(やまもと だいち)
神奈川県横須賀市出身。東京都立大学大学院卒業後、㈱シグマ開発計画研究所へ入社し、都市計画コンサルタントとして従事。現在は二児の父として育児にも日々奮闘中。
約8年前から川崎市鹿島田のエリアマネジメント組織である「鹿島田デイズ」の事務局を勤め、人と人とのゆるやかなつながりを生み出すコワーキングスペースの運営や交流イベントの企画を行っている。
◆永島 奨之 (ながしま しょうの)
1993年埼玉県生まれ。東京都立大学都市環境科学研究科修了後、2018年に株式会社アルメックに入社。入社後、神奈川県平塚市で地域主体のまちづくり、まちの拠点の運営を経験。現在もまちづくりのプラン作成や実践、交通計画等の業務に携わる。
□パーソナリティ:内山 征(Jsurp理事)
◇フリーBGM・音楽素材MusMus https://musmus.main.jp
▼キーワード
平塚の拠点例「キチキチ」/新宿から1時間/商業都市/商店街が面的に拡がっているまち/衰退/なかなかまちの機能更新が進まないなか/2008年頃に地域のメンバーが中心となりまちの拠点をつくった/最初は物件さがし、プログラム、料金設定等、地元メンバーが手探りでつくりあげていった/普段はメンバーが会議する場所/地元でお店を開きたいヒトがお試しする場/チョコやサバ缶を食べる緩い会/鹿島田でもコワーキングスペースの運営の一方で/毎週トークイベントを開催していた/内容はスピーカーにお任せ/いろんなヒトが繋がる場所/両例とも単なる貸しスペースではなく/色んなヒトが出会う場所/一定の人達のための閉じられた場所ではなく/それぞれにとっての場所/少し前の言葉でサードプレイスがあったがそこには「主人(マスター)」がいた/鹿島田には山本さんというプロデューサーがいる/平塚にはいない/地元だけではなかなか制約があると思うが/プロデューサーがいるとその人のディレクションに左右される/平塚は居ないから動きが遅いが/そのぶんプロデューサーのディレクションに寄らない点が面白いかと思う/最初に場所を借りたが機材は何も無く/まちのヒトが色々持ち込んで/2.5mの熊のぬいぐるみを持っていったことも/ゆっくり拠点の性格が形づくられていったのも良かった/「サバ缶食べ比べ」などの緩いイベントは鹿島田を真似た/鹿島田はだいぶ自分で考えたが/定期的にプログラムをやるということ自体は「日本仕事百科」という就活サイトが清澄白河で定期的に「仕事バー」を開催していた/そこに例えば漁師さんが来て話すと、それを聞きたい人が集まるという事象にインスピレーションをもらった/キチキチをつかってチャレンジショップした人でその後平塚でお店を開いた人/古着屋さん/トルコランプのお店/珈琲屋さんも開きたいと言っている/事例は増えている/鹿島田デイズはコワーキングスペースだったので常連さんやカフェ運営している人もいるか/コワーキングと言いつつ、まちのひとが仕事をしていることもあり、あまり(店運営とまちづくり拠点との)垣根はなく/たいてい地域のみなさんが持っている「何かしらのスキル」を地域に活かすきっかけになるということは大きい/今回はまちの拠点の効果を聞いた/前回はある程度の規模のまちには「まちの拠点」があったら良いと話しだった/次回は一番聞きたい「どうやってつくるのか」を聞く・・・(つづく)