
"構造主義というのは、ひとことで言ってしまえば、次のような考え方のことです。
私たちはつねにある時代、ある地域、ある社会集団に属しており、その条件が私たちのものの見方、感じ方、考え方を基本的なところで決定している。
だから、私たちは自分が思っているほど、自由に、あるいは主体的にものを見ているわけではない。
むしろ私たちは、ほとんどの場合、自分の属する社会集団が受け容れたものだけを選択的に「見せられ」「感じさせられ」「考えさせられている」。
そして自分の属する社会集団が無意識的に排除してしまったものは、そもそも私たちの視界に入ることがなく、それゆえ、私たちの感受性に触れることも、私たちの思索の主題となることもない。
私たちは自分では判断や行動の「自律的な主体」であると信じているけれども、実は、その自由や自律性はかなり限定的なものである、という事実を徹底的に掘り下げたことが構造主義という方法の功績なのです。"
ここから私はInnovater Ripple Modelを改めて思いました
1、Passion
自分の「自由」や「やりたい」を疑うところから始まる
2、Buddy
同じ構造にいる仲間ではなく、違う構造を生きてきた人と組む
3、Cause
社会が無意識に見ないことにしてきたものを、見えるようにする
1、Passion
イノベーションを起こすためには、内発的動機が必要で、そのために自らのパッションに従った行動がとても大切と思いますが
その自らのパッションが果たして本当に自分自身のパッションからきているのか?ということを疑ってみる。ということがとても大切だなあと思いました
もしかしたら、それは、構造的に自分自身の環境にいたからだけでそう思うのであって、もっと広い環境で考えると、自身のパッションは果たしてそれでいいのか?
その問いを常に問い続けることがとても大切だと思いました
2、Buddy
今いる仲間たちは、確かに気心も知れているし、とても良いチームワークが生まれると思っているかも知れませんが
実は違う構造にいる仲間を引き入れた方が良いこともあるのではないか、という問いを発することもとても重要と思いました
例えていうなら、悪魔の代弁者のような存在を置くことで、自分たちの構造から全く抜きん出た方面からの意見を言ってくれる、仲間を、引き入れるかどうかも、とても大切な検討事項になると思いました
3、Cause
世間や社会から見たときに、とても気持ちの良い大義が好まれると思いますが、その大義自体、我々のコミュニティだからこそ気持ちの良い大義で
まったく違う環境下にいる人たちの大義は全然違うところにある、ということもわかっておく必要があると思いました
各々の正義のために紛争が起きる構造も、信じていた正義がある日突然、ひっくり返ることがあるのも、この構造的な世界に生きているという認識を持つまでいることが
もしかすると、目を覚ましてくれることにつながるかも知れない、そんなことを思いました
自身のパッションでさえ、疑いの目を持っていくということは、何を信じていいのかわからなくやることになりそうですが
これがまさに、問い続けることの大切さを教えてくれてるのかも知れない
そんな風に思いました
一言で言うと
私たちは自由にものを見ているわけではないノベーション
そんな話をしています
参考:本: 文春ウェブ文庫版 ◇寝ながら学べる構造主義 二〇〇四年四月二十日 第一版 著者 内田樹 発行所 株式会社文藝春秋