
金沢21世紀美術館の副館長(2019年当時)である黒澤伸さんに、デザインとは何か?というお話に感動しました
曰く
"デザインのハードルの低さっていうのはとても大事なことでした。
中にやはり我々と自分とそんな変わらない人たちがいっぱいるぞっていうと平気で入ってこれますよね。
これがコンクリートで囲われていると、ま美術にあらかじめ興味があるような人であればいいけれど、そうじゃないとすごく入りづらいものだったんじゃないかなと思いますね。
例えば、ワークショップなんかね、普通にワークショップを企画しますとか展覧会を企画しますとか、あるいは講演会であってもシンポジウムであってもなんでもそうなんだけれども、そこにこう参加した人たちの経験を作るんじゃないですか。当たり前なわけです
我々のしてる仕事っていうのは人の経験を作ることがと。建物を作るのもそうだし何を作るのもそうだしと思ってる
正確にいうとそうなんだけど、シンプルに言えば人の経験を作るわけです。デザインとは人の経験を作るものだと思っています。"
ここから私は思いました
1、行動変容がゴール
2、そこへ至る真の課題
3、デザインというソリューション
1、行動変容がゴール
金沢21世紀美術館はサークル上に全ての入り口が開かれていて、ガラス張りの空間が多く、とてもオープンに街に開かれてる美術館なので、一度、行ってみたいなあと思っていました
そのデザインの基本にあることが、経験を作ることにある、ということに感動しました
内田和成さんの、コンサルティングのゴールは行動変容をいかに生み出すか、というお話を思い出しました。
いかに素敵なデザインの建物にしても、ソリューション提案にしても、それを実施することから、目指すべき行動変容を促すようなゴールでなくては、全く意味がないのであるということを、あらためて思わせて頂きました
まずは、その目指すべき行動変容のゴールがなんなのか?この設定がとても大切と思いました。この美術館ではそれが、人の経験を作るということが。明確に設定されていたのだなあと思いました
2、そこへ至る真の課題
目指すべき行動変容のゴールが設定されたら、そのゴールへ向かって進むために、なにが課題として横たわっているのか?ということを突き止めるということかと思いました
それはもしかすると、表面的にはとても実現できるようなものには思えないものもあるかもしれません。そこで必要となってくるのが、それを阻む真の課題はなんなのか、ということを突き詰める、ということが必要となるかと思います
この美術館についても、想像ですが、人々の経験を作るためには何が課題なのか、ということから、そもそも美術館は閉ざされた空間であるというバイアスなどがあったのかもしれないと思いました
通常の美術館であれば、例えば作品を守るために、空調や光の制限、またはセキュリティ面においても、入口を限定するなども、もしかしたらバイアスとしてあったのかもしれないなあと思います
そのバイアスを本当のゴールをブラさずに、いかにクリアしていくか、という真の課題へのアプローチを諦めずにやる、これがとても辛いけれども大切なアプローチかもしれないと思いました
3、デザインというソリューション
その真のゴールを設計し、そこへ至る真の課題感を炙り出し、そしてどのような空間デザインから、人の行動変容を促すしくみ自体が、ビジネスデザインと言えると思います
そのストーリーの中で、いかに、最初のゴール設定をインパクトがありかつ実現可能なものとして設定できるか
そして、それに向かうために、表面的な課題と真の課題はなんなのかを突き止められるか
さらには、その解決策として、空間デザインや人の動線、そして運用に至るまで、どんな設計とソリューションにしていくのか
これらが全て、大変な悩みの中で実現されたからこそ、これだけ人気のある、そして唯一無二の美術館が出来上がったのかなあと、そんなふうに思いました
そのきっかけは、ゴールせってとしての
デザインは人の経験をつくるということにあった
そんな気がしました
ということで一言でいうと
デザインは人の経験をつくるノベーション
そんな話をしています^ ^
参考: デデデデザインて何?!「金沢21世紀美術
館の巻」 2026/1/7 (K) PM10:50~PM10:55 https://www.web.nhk/tv/an/nagoya-dedede/pl/series-tep-7M64ZJ4ZR1/ep/MX2M956W5W