
デザイナーの佐藤卓さんからの言葉に、人を惹きつける鍵について、深く考えさせられました
曰く
"やっぱり環境問題なんかをあんまり真面目にこうね語っても、あのみんな興味を持ってもらえなかったりするわけですよ。でわかると。わかるんだけど面白くない。
で、やっぱり人って面白いって思うと、やっぱりこう入りたくなるじゃないですか。
えなにこれっていう、何これってね、思った時ってどういう状態だか考えたことあります?
実はね、「魅力的なわからなさ」って私は言ってるんですね。
魅力的なんだけどわからないっていうものに人はね、惹かれるってすごく思います。"
ここから私は思いました
1、新しい共感
2、仕掛け学
3、変異と適応
1、新しい共感
「おいしい牛乳」や「デザインあ」などの、作品を見させていただくと、佐藤さんの言われる"魅力的なわからなさ"というのが、なんとなくわかるような気がしてきます
思い出したのが、養老孟司さんが言われている、オリジナリティというのは、自分勝手な全く新しいものではなくて、誰かに新しい共感を生むものである、との言葉です
全部わかってしまっては、これまで見たことがあり感動がないということが、"わからなさ"であり、かと言って、全く新しすぎてしまっては魅力が伝わらない、というところが、"魅力的"なのかなと思いました
見る人感じる人共感を得られるのだけれども、その共感が新しい共感として、響く、そんなことと似ているような気がしました
2、仕掛学
大阪大学大学院経済学研究科の松村教授の仕掛学についても思い出しました。ゴミの散らかされた公園のゴミ箱に、バスケットボールのゴールを設置するだけで、公園のゴミ問題が解決するという
バスケットのゴールを入れたいという個人的欲求と、公園のゴミ問題を解決したいという社会的欲求を、組み合わせることで、見事にこれまで解決しなかった社会問題を解決することができる、という画期的な考え方ですが
言ってみれば、バスケットゴールは、とっても魅力的なレバーで、かたや、まさかそれが、公園のゴミ問題を解決する方法だとは、ぱっと見わからない、こんなところに、同じような関係性があるような気がしました
3、変異と適応
進化思考の太刀川さんがいわれているとおり、生物の進化には、徹底的に見えている課題を解決していく「適応」の方向と、思いもよらない角度からその課題を一気に解決してしまうような「変異」というものの
入れ替わりが常日頃起きることによって、生物の進化が加速していくというように解釈していますが、
きっと「変異」というのは、佐藤さんが言われているような、"魅力的なわからなさ"というように見られるのかもしれないなあと思いました
イノベーションで考えると、「めちゃくちゃ面白いけど、それ本当にできるの?儲かるの?」みたいなことに似てるような気がしました
Uberしかり、Airb&bしかり、出来たら面白いけど、本当にそんなことできるの?ということが、時間をかけて、イノベーションとして、「適応」側に移行していく
佐藤さん言われる"魅力的だけど、わからない"ピーターティールさんが言われたところの「賛成する人がほとんどいない、大切な真実」のような
そこまで、到達できるか、ということなのかと思いました
イノベーションにおいても、デザインにおいても、目指すところはとても似ているのかなあと思ました
ということで一言でいうと
魅力的なわからなさノベーション
そんなことを感じました^ ^
参考:NHK 最後の講義 デザイナー 佐藤卓 1月7日(水)午後10:00 https://www.web.nhk/tv/pl/series-tep-4N7KX1GKN7/ep/MJYK79J5QN