
みなさんは、
「世界幸福度ランキング」
(せかいこうふくどらんきんぐ)
(The World Happiness Report )
を知っていますか。私は毎年チェックしています。みなさんの国は何位でしょうか。そして日本は?
幸せに生きるために、どんなことが必要なんでしょうか。[倉川]
スクリプト:
みなさん、今日は本当に来てくれて、ありがとうございます。みなさん、元気ですか?楽しんでますか?幸せですか?幸せになる方法を知っていますか?幸せになりたいですか?
じゃあ、今週何回くらい、他の人と一緒に食事しましたか?
私、台湾の台北に住んでいるんですけど、出身は北海道なんですね。北海道で生まれたんです。
北海道で20何年か生活してから、20代の時に台湾へ来て、長く住んでるんですけど、たくさんの台湾の人に、私、日本人だよと話をしたら、「どこから来たの?」ってまず聞かれるじゃないですか。
「北海道です」って答えたら、みんな大体びっくりするんですね。北海道は雪が多いし、夏でも結構寒かったりするんですよね、夜は。
でも台湾は北海道と全然、気候が、天気が違っていて、夏とかね、めちゃくちゃ暑いし、冬も、今冬ですけど、結構暖かい時もあるんですね。
25度とか、雪なんか絶対降らないしね。たまーに山で降る時もあるんですけど、基本的に雪も降らない。天気がね、北海道と台湾では全然違うから、みんな大体びっくりするんですね。
で、私に、「どうして北海道からこんなに、天気も気候も違う台湾に来たの?」って質問してくるんですけど、その時の答え方ですね。
これ、何回も今まで、多分もう本当に1000回ぐらい聞かれたと思うんですよね、台湾に来てから。
で、何回も答えてるから、いろんな答えがあるんですけど、その一つの答えをね、時間ない時用の、さっと答えたい時のための答えなんですけど、それは、「どうして台湾に来たの?」と言われて、「ああ、もちろん台湾が好きだからだよ。」って答えるのが一つなんですね。
もう一つは、ちょっと時間がある時用の答えなんです。
ちょっとこの人ともう少しおしゃべりしたいな、話したいなと思った時は、もう少し長い理由を話すんですけど、二つ目のね、答え方がこれなんです。
「台湾は世界の中でもとても幸せな国ですよ。実は日本よりも幸せな国なんです。
私がこの国に来た理由は、台湾はどうして日本より幸せな国なのか、その理由を探しに来たんです。」
って答えています。
皆さんは「世界幸福度ランキング」というものを知っていますか?
これは英語で言うと World Happiness Report ですね。
このランキングは、世界のいろいろな国の幸福度、幸せなレベルをランキングにして、国連(こくれん)が毎年3月に公表している、発表しているランキングですね。
これを見ると、世界のいろいろな国のね、今年1年の国民の、住んでいる人たちの幸福度を知ることができるものとして、いろいろな国で利用されていますね。
このランキングは結構前から、何年前かはちょっとわかんないんですけど、ずっと発表されていて、私は日本にいる時からこの幸福度ランキング、ハピネスレポートをよく見ていて、日本の幸福度、幸せレベル、低いんですよね、実はね。
世界の中で、だいたい50位ぐらい。
今年は55位だったかな。
で、韓国も同じぐらい。
だいたい57とか58位ぐらいで、香港と中国はもうちょっと低いですね。はい、その中で台湾。
私が今住んでいる台湾という国だけは、とても幸福度が高いんです。世界の国の中で、だいたい25位ぐらい。
これはアジアの国、特に東アジアの国の中では、一番の幸福度、幸せレベルです。
すごいですよね。
台湾はとても幸せな国なんですよね。
でもこのね、結果が台湾に来る前は、すごくね、納得できませんでした。理解できませんでした。
「日本も幸せじゃない?」ってずっと思ってたんですよね。食べ物は美味しいし、道は綺麗だし、人は親切だし、欲しいものは何でも買えるし。ちょっと物価はね、高いかもしれないけど、いい国なんじゃないかなって、日本人ですからね。そう思っていたんですね、台湾に来る前は。
でもそんな日本よりずっと幸せな国が、こんなに近くにあるので、ぜひ台湾に行って、台湾に住んでいる人が、みんな幸せな理由を知りたいな、体験してみたいなって、若い時ずっと思っていたんです。
私がこの台湾という国に来た理由の一つはこれですね。
どうして台湾は幸せな国なのかを知りたいと思ったから、私は台湾に来たんだよって、たくさんの人に私は話しています。
これ、私すごく興味があるので、毎年この世界幸福度ランキングをチェックしていますし、自分の日本語のクラスでもよく使っています。
それで、3週間前かな、先々週かな、JLPTのN3のクラスを教えていたんですね。
日本語の中級のクラスで、団体クラスですから、学生さんが10人くらいいたのかな。
で、そのクラスで宿題があったんです。
宿題は、「日本について不思議だと思うことは何ですか?
ちょっと準備して書いてきてくださいね。」という宿題だったんですね。で、その宿題を出して、その次の週のクラスで、ある一人の学生さんが、「先生、こんな研究がありますけど、先生知っていますか?」って持ってきた研究がすごく面白かったので、ちょっとここでシェアさせてくださいね。
その学生が教えてくれた研究の内容は、簡単に言うとこういうことです。
家族や友人と食事を一緒にする機会が多ければ、多いほど、人は幸せを感じられる、ということです。
簡単ですよね。
友達とか家族とか、仕事の同僚とか、先輩後輩、誰でもいいですけど、一緒に食事をする回数、一週間の中で一緒にご飯を食べる回数が多ければ多いほど、人は幸せを感じるそうです。
この研究は、アメリカの会社と日本の会社が、世界の142カ国、142の国で、2022年から2023年にかけて行った調査から分かったそうですよ。
一週間の食事が全て一人だった人、
一週間誰ともご飯を食べなかった人の幸福度は、10段階評価、満点10点ですね。
1から10までの10段階評価で4.9なんですけど、
一週間に友達や家族と食事を10回する人は、10段階評価で幸福度が5.7。
もし一週間に13回食事を友達とする人は、6.1まで上がるそうです。
すごくわかりやすいですね。
誰かと一緒に食事をすると幸せを感じる、というすごくわかりやすい研究が、2年前に行われていたようです。
この理由については、この研究と調査の中で、3つぐらい話されていますね。
一つは、誰かと何かを一緒にすることで、幸せを感じられること。
理解できますよね。
一緒に食事をして、一緒に話をしたり、準備をしたり、片付けをしたりするのって楽しいですよね。
二つ目の理由は、誰かのためになるから、自分が幸せになるということ。
食事は、基本的に誰かが料理して作ってくれますよね。
料理を作る人は、他の人のために作るわけですよね。
誰かのためにすると、自分もちょっと幸せな気持ちになりますから、それで幸福度が増えると。
三つ目は、体験をシェアできるからだそうです。
今日はこんな料理を食べた。
この料理はちょっと味が良くなかったけど、食事を一緒にすると体験をシェアできるじゃないですか。
今日は友達と新しい何々レストランに行ったとか、家族と特別なご飯を食べたとかね。
それが思い出になるわけですよね。
大体その三つが、人と食事をすると幸せになれる理由だと言われていますね。
私はクラスで、「台湾は日本より幸せな国なんですよ」って何回も言っているので、その学生さんがこの研究調査を持ってきて、
「先生、日本人は誰かと食事する回数が少ないんじゃないですか。
だから、日本は台湾より幸せじゃないのかもしれませんよ。」って言っていました。
私はね、そうかもしれないなって思いました。
その時、まずクラスにいた人たちに質問したんです。
「この調査すごい面白いよね。
じゃあちょっとみんなに質問したいけど、みんなはこの1週間誰かと食事した回数は何回?」って質問したんです。
この1週間何回誰かと食事した?って質問したんですね。
ちょっと意外だったのは、みんな回数、思ったよりは多くなかったんですね。
台湾の学生さんたちの誰かと食事した回数が、私が思ったよりはちょっと多くなかったので、ちょっとびっくりはしましたね。
大体会社員の人だったら10回ぐらい?
同僚の人とご飯を食べたり、あとは家族と週末にご飯を食べたり、友達と晩ご飯をちょっと食べたりして10回ぐらい。
もう一つ意外だったのは、子供がいる人は意外に多くなかったんですね。
子供は朝早く学校に行くし、でもお母さんはね、私の学生さんは朝ご飯を一緒に食べないから、晩ご飯しか一緒に食べるチャンスがないし、土曜日と日曜日は全部食べるけど、平日はあまり一緒に食べるチャンスが多くなくて、意外に多くないみたいな、そんな話でした。
意外と家庭がある人より、独身の会社員の方が誰かと、友達や家族と食事をする回数が多い、ということはちょっとびっくりしました。
まあでもこれは人によるかもしれませんね。
[スクリプトはここまでです。あとは自分の耳で聞きとってみましょう!]