
「明日やろうはバカやろう」なんて言葉もありますが、運動を毎日するのは難しいですよね。最近私が気が付いたことを話しました。[倉川ジョン]
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日本語を勉強しているみなさん。日本語教師の倉川ジョンです。今、みなさんの頭の中に直接話しかけています。今からとても大切なことを話します。よく聞いてください。
今日、天気が良ければ外へ出て運動をするのです。明日も天気が良ければ運動をするのです。毎日運動をするのです。そうすれば──。
私、バスケットが大好きで、高校1年生の時から今までも10何年以上、ずっとバスケットをしているのですが、多分、野球とかバスケットとかサッカーが好きな人なら、こんな問題を一回は考えたことがあるのではないかと思います。
それは、「バスケ、野球、サッカーをしている人の中におじさんが少ない」問題です。
高校生の時から、長い時間バスケットをやっていると、体育館で練習していると、ちょっと、あれ?って気がつく瞬間がありますよね。
「どうしてバスケットをしている40代とか50代、60代の人は少ないのかな?」「どうしておじさんはバスケットをしないのかな?」って、気がつく時があると思うんですね。
私は今30代で、今もバスケットが大好き。一週間に2回、3回、多いときでは4回ぐらいやっているんですけど、多分バスケット大好きですからね。
多分20年後も30年後も、一緒にする人がいなくても、バスケットは続けると思いますね。楽しいし、一人でも練習できるし、まだまだ練習することもたくさんありますからね。
バスケットって、ドリブルもそうだし、シュートも、近くからのシュート、走りながら打つシュート、遠くから打つスリーポイントシュートとか、いろいろな種類のシュートがあるでしょ。練習することは本当にたくさんありますね。
だから私は、多分おじいさんになっても、一人でもバスケットをしていると思いますけど、どうして今、公園とか体育館でバスケットをしているおじいさんはいないんでしょうか。
もしこれを聞いている、バスケットとかサッカー、野球が好きな人なら、「そういえばそうだな。おじいさん、あんまりバスケット、野球、サッカーしていないな。どうしてかな」って思うんじゃないですかね。
皆さん、考えたことありますか? どうしてでしょうね。
私は台湾の台北に住んでいるんですけど、最近ですね、10月の中ごろぐらいから、今11月の10日ですけど、もうずーっと雨が降ってるんですね。結構珍しい天気なんですけど、ずーっと雨が降っていて、私は外でバスケットをしているんですが、ちょっとね、雨が降ると外ではバスケットはできませんよね。
おととい、ちょっと天気が良くなって、「久しぶりにバスケしたいな、運動したいな」と思って、久しぶりにボールを持って公園に行って、バスケットをしていたんですね。
15分ぐらいかな、一人でシュートの練習とかをしていたら、近くでバスケットをしていた他の大学生のグループに誘われて、「一緒に試合をしませんか」って言われたんですね。
台湾の公園ではよくこういうことがあるんですけど、「あ、いいよ、一緒に試合しよう」と言って、私も入れてもらって、全部で6人ですね。3人3人でチームを作って試合をしたんですけど、公園ですからね。本当の試合じゃないですから、そこまで全力で走ったり、シュートをしたりはしないんですけど。
でもね、昨日30分ぐらいの試合をずっとやっていたら、ジャンプした時に左足の足首をひねりました。ひねってしまいました。
ひねりますというのは、ジャンプして地面に足がつく時に、ちょっとついた場所が悪くて、足が曲がってはいけない方向に曲がってしまうことですね。
いやー、痛いですよね、これ。
私、確かに高校生の時からね、よく足を、特に左足をひねっていたので、ひねりやすい、うわー、ひねりやすいんですけど、でもちょっとびっくりしました。
で、その時思ったのは、いやー、ちょっと歳とったなー。やっぱり思いましたね。
あの、若い時は、疲れた時、もう1時間半ずっと走って、試合でね、バスケットの試合で走って、ちょっと疲れた時に、やっぱり足をひねりやすくなっていたんですけど、30分やっただけで、ちょっと足が疲れて、ひねってしまったんですね。
いやー、ちょっとびっくりしましたね。
最近、30歳を超えてから、いやー、本当にめちゃくちゃ怪我をしやすくなったと思います。
特に足ですね。膝とか、どちらかの足首とか、右足の太ももとか、いつも足のどこかが痛いんですよね。バスケットをしてるせいなんですけど。
私は四年前かな、左足の足首をバスケットをしていて骨折したことがあるんです。いやー、これも思い出したくないぐらい痛かったですね。自分の足の骨と靱帯、分かりますかね。ちょっと難しいんですけど、足の筋肉と筋肉をつなぐあの線、太い線が足の中に入っているんですけど、その線を靱帯と言うんですね。その靱帯も切れてしまって、その時の音が聞こえたんです。バスケットをしていて、ボールを持ってシュート、ジャンプをして、自分の足がついた時に、他の人の足を踏んでしまって、左足が他の人の足を踏んでしまって、その時の音がね、いやー、すごい音でしたね。自分の体の中の音ですから、靱帯が切れる音、「ブチッ」という音が聞こえたんですよね。いやー、あれは本当に痛かったですね。
その時、靱帯も切れたし、足も骨折していたし、いや、もう本当に歩けない状態で。その日は土曜日かな、休みの日だったんですけど、仲のいい台湾人の友達にちょっとお願いして、その時、私もね、まだあまり中国語が上手ではなかったので、台湾人の友達にお願いして、一緒に夜でも見てくれる大きい病院にタクシーで行って、レントゲンですね。骨の写真を、体の中の写真を撮ってもらって、「あっ、骨が折れてますね」ということで、ちょっと足をね、しっかり固定して家に帰ってきて、それからの生活が本当に大変でしたね。
手術をするほどの、足の中を切って何かをするような大きい怪我ではなかったんですけど、それでもまあ三ヶ月ぐらいはちょっと歩けなくて、いや、本当にその時の生活は地獄でしたね。うちからまず会社まで毎日タクシーで行って、いやー、お金もたくさん使って。会社に行ったら日本語のクラスがあるから、日本語の先生はね、立ったり歩いたり、いろんな人に問題を渡したり、ホワイトボードに文字を書いたり、パソコンを使ったりね、歩いたり立ったり座ったり、いろいろしますよね。あの狭い教室で。それもちょっと大変で、いやー、足は怪我したくないなーって思ったんですけど。
いやー、久しぶりにおとといですね。バスケットをして久しぶりにまた怪我をして、いやー、よくわかりましたね。こんな、三十分ちょっと走っただけで、もう簡単に怪我をして。私、今もちょっと痛いですけど、多分ね、二週間ぐらいはちゃんと走れないでしょうね。効率が悪い。効率悪いですね。ちょっと運動して怪我して、二週間ぐらい歩く時もちょっと痛い。運動もできない。効率がちょっと悪いですね。年をとったら、やっぱり怪我をしやすくなるんですね。
特に、バスケット、サッカー、野球はね。野球もあるか。野球もあると思うんですけど、人と人の体がぶつかる、体の距離が近いスポーツは、ちょっとね、年をとっていくと危なくなる。怪我をもっとしやすくなるかもしれませんよね。
とは言っても、運動はやっぱり必要ですね。
運動をすると、最初にも天使の音楽と一緒に言いましたけど、運動するといいこともたくさんあるでしょ。
これまでのいろいろな国で行われた研究から、分かっていることもたくさんあります。運動の効用。運動の良い効果ですね。
例えば、運動をすると記憶力が良くなる。何かを覚える力が強くなる。すごいですね。日本語を勉強している人も運動したほうがいいですよね。いろんな単語を覚えなければなりませんから。
それから、運動すると、うつ病になるリスクが下がる。運動すると、うつ病、つまり、心の病気ですよね。毎日全然楽しくないな、ずっと思ってしまうようになる病気をうつ病と言いますが、そのうつ病になるリスクが下がるという研究もあります。
それからもちろん、運動すると、ストレスが解消される。会社で嫌なことがあったとか、勉強をずっとしてたからちょっとイライラするなとか、そういう気持ちがなくなるということ。
それから、ちょっと面白かったのは、二年前くらいに東京の化粧品の会社が研究した結果なんですが、運動すると、なんと肌がきれいになるそうです。肌、つまり顔ですよね。これはすごい発見ですよね。そして、すごく「そうだよね、確かにそうだね」って思う研究結果だなと私は思います。だって、めちゃくちゃよく運動している人って、みんな肌がきれいじゃないですか。ジムによく行っている人、体が筋肉で大きい人、いつも外を走っている人って、みんな肌きれいですよね。確かにそうだな、言われてみたらそうなんだけど、研究でそれが明らかになった、正しいと分かったのは本当に面白いなと思いました。
それから、2019年の日本のスポーツ庁が発表した研究によると、運動をする人は運動をしていない人より「生活が充実している」と答える人が多いことも分かりました。これは簡単に言うと、運動をする人の方が生活が楽しくなる、毎日が楽しくなるということですね。これはちょっと考えれば理解しやすいですね。運動するといろんな新しい友達もできるし、家の外に出る機会も多くなるし、生活が楽しくなるのは理解しやすいですね。
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