
1.論文のタイトル:Sepsis-induced cardiogenic shock: controversies and evidence gaps in diagnosis and management2.Citation:Journal of Intensive Care. 2025; 13: 1.
論文内容の要約
概要と定義敗血症は通常、血管拡張と心拍出量の増加を特徴としますが、心機能不全を合併して心原性ショックを呈することがあり、これを「敗血症誘発性心原性ショック(SICS)」と定義します。SICSは、敗血症に伴う新規の心筋機能不全、または既存の心機能障害の増悪によって引き起こされる低灌流状態を指します。
疫学とリスク要因敗血症性ショック患者におけるSICSの発症率は約3%から5%と推定されています。SICSを合併した患者は、敗血症性ショックのみの患者と比較して死亡率が有意に高いことが報告されています。最大の予測因子は心機能障害の既往であり、高齢化社会に伴う心血管疾患の増加により、今後さらに重要性が高まると予想されます。
診断とモニタリングSICSの決定的な診断基準は確立されていませんが、一般的には、十分な輸液後も続く低灌流、低い心係数(2.2 L/min/m²以下)、および高い充満圧に基づいて診断されます。
治療と管理SICSの管理には、薬物療法と補助循環の二つの側面があります。
結論SICSは非常に予後が悪い病態であり、早期の心エコーによるスクリーニング、PACによる高度なモニタリング、そして適切な症例選択に基づいた補助循環装置の使用が、患者の転帰を改善するために重要です。