前半は、前回の『フライトナイト』(1985)に続いて、三大モンスターのひとつ「狼男」を描いたニール・ジョーダン監督『狼の血族』(1984)を取り上げました。古典童話の「赤ずきん」という器に違うワインを入れた本作が放つ香りは、思春期の少女の性への興味と、そこからつながる欲望。今観ても興味深い作品です。後半は、フリードキン監督『エクソシスト』(1973)の正統な続編として三部作構成で制作が始まったシリーズの1作目『エクソシスト信じる者』(2023)。評価の割れるという本作ですが、ブラムハウス制作という点に着目して、何が描かれているのかを考えてみました。
どちらも完全ネタばれで話していますのでご注意ください。
竹美さんのインド映画コーナーは、先頃インドでリバイバル上映されたサンジャイ・リーラー・バンサーリー監督の『パドマーワト 女神の誕生』(2018)について。悲劇的な物語ですが、なぜ惹かれるのか。その魅力を解説しています。
トム・ホランド監督のヴァンパイア映画『フライトナイト』(1985)は、意図的か意図的でないかはともかく、クィア表現がみられる映画といわれています。どんなところにその要素が感じられるのか、また、80年代、AIDSパニック真っ只中のアメリカで、そうした表現を用いた映画が作られたのはなぜかといった視点で、本作を改めて捉えなおしてみました。インド映画事情のコーナーは、反ボリウッドの騎手、アグニホトリ監督について。キャンセルカルチャーに遭った監督が今どのように受けとめられているのか、インドの社会情勢と照らし合わせて竹美さんが解説します。
『悪魔のはらわたライジング』日本ソフト化おめでとう、ということで第9怪に引き続き、同作についてネタばれを交えつつ話しています。さらに日本で大ヒット公開中の『ヴァチカンのエクソシスト』について、なぜこれほどまでに受けているのかを考察しました。こちらもネタばれをしていますのでご注意ください。
日本ではBlu-rayスルーが決まった模様の『死霊のはらわた』シリーズ最新作『EVIL DEAD RISE』(2023)。竹美さんの住むインドでは若者を中心に大人気!1日8回かける映画館もあったらしい。竹美さんもすっかり虜になった本作の魅力を<ネタばれあり>と<ネタばれなし>に分けて、たっぷりしゃべってもらいました。インド映画事情のコーナーでは『2018』と『The Kerala Story』を紹介!後者は、なるほど、ホラーの香り。
祓っても祓っても消えないのが悪魔!米国ホラー映画のなかに繰り返しあらわれる悪魔のモチーフについて考えてみました。『NY心霊捜査官』のタイトルで映画化されたラフル・サーキの著書「エクソシストコップ NY心霊事件ファイル」にも触れています。毎度おなじみの竹美さんによる「エンドゥクー?インド映画事情」は、インド映画に欠かせない音楽について!
ホラー映画、とりわけスラッシャーでは切り離せないセックスの描写。10代の性と恐怖をめぐる状況は、映画のなかでどのようにあらわれ、変わってきたのか。『イット・フォローズ』(2014)を皮切りに、『ジェニファーズ・ボディ』(2009)、ジュリア・デュクルノー監督作品にも触れつつ、考察してみます。
※BGMは全てRYU ITOさんの作品です(https://ryu110.com/)
使用曲:Dive, BTW, Stop It, Strategy, Mud, Drone, Junk, Mellow, Iron, Flashback
00:00~ 80年代ホラー好きの正直な所感
04:38~ ブードゥー系vs感染系 ☑『ゾンビ伝説』
06:14~ 『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』の凄いところ
08:23~ 女キャラクターが面白い! ☑巫女系アーニャ ☑ヒロイン格ヴァレリー ☑リプリー化するヴァレリー
12:03~ 劇団という集団について考える
18:19~ いびつな関係性あるところホラーが生まれる
19:06~ ゲイキャラの扱われ方
21:51~ もしかしてクィア映画…?
24:48~ もしかしてBL映画…?
27:02~ 生き残りが読めない展開
28:54~ フォロワー作品たち!
32:36~ アーニャはラージャマウリ・ガール? ☑『喰らう家』
37:26~ 怪異をどこからみるか? ☑『Kumari』
40:06~ 「内と外」が生む恐怖 ☑「ししりばの家」
43:09~ 米ホラーにみえる家族像 ☑死ぬ男と死なない男 ☑ポルターガイスト
00:34 濡れ衣を着せてしまった黒沢清監督編
03:53 『呪怨』は好きなのに…清水崇監督編
05:15 コジマ全滅フェデ・アルバレス監督編
16:23 苦手だけど竹美は見守りたい…その1ジョーダン・ピール監督編
21:37 苦手だけど竹美は見守りたい…その2アリ・アスター監督編
26:06 ごめんなさいのティム・バートン監督編
29:49 『スウィート・ホーム』は傑作!
32:12 竹美の「エンドゥクー?インド映画事情」~ボリウッドに新風!『PHONE BHOOT』
00:00 前回の続き『哭声』…
04:42 ギレルモ・デル・トロと『驚異の部屋』
11:12 『MAMA』アンディ・ムスキエティ~『IT』とキング、ジョーヒル
17:43 ギレルモ・デル・トロ~ピーター・ジャクソン
24:38 マイク・フラナガン『真夜中のミサ』
32:21 ダリオ・アルジェント
36:06 ジョン・カーペンター
38:39 M・ナイト・シャマラン
43:12 竹美の「エンドゥクー?インド映画事情」~“ボリウッドのラスボス”カラン・ジョーハル
00:00:00 『呪詛』ってどうだった?
00:06:21 韓国版『リング』
00:10:25 「おんな幽霊」
00:16:26 韓国の宗教ホラー
00:19:28 『JUON』とアメリカホラー
00:28:44 妖怪の概念がない韓国
00:33:11 『残穢』の中のケガレ感
00:42:00 インドホラーに照らして見えるもの
00:46:28 『女神の継承』
00:57:06 竹美の「エンドゥクー?インド映画事情」他
00:12 イントロダクション
02:12 竹美のスラッシャー歴を振り返る
04:24 これってスラッシャー?~ジャッロとの関係
07:12 『サイコ』とヘイズコード
09:49 スラッシャーの特徴って?
☑ナチュラルorスーパーナチュラル
11:38 閑話休題『エルム街の悪夢Part2』
☑欲望の象徴するもの
13:12 スラッシャーの魅力
☑トラウマを抱える男
☑『サンタクロース惨殺の斧』(ネタばれあり)
☑“punishment”の持つ意味とは?
☑goodの対義語はbadでなくevil
☑『羊たちの沈黙』(ネタばれあり)
27:12 ともみの、スラッシャーのここが好き!
☑ファイナル・ガールは希望の星
31:07 キャリーは何故ファイナル・ガールになり得ないか
☑超能力と少女
☑恐れの表象としての超能力
33:47 カーペーンター映画の怪しい香り
35:20 スラッシャーのたしなみ
☑拷問ポルノ
☑日常に戻れない怖さ
42:02 閑話休題『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
☑有害な男性性とセクシャルマイノリティとホラーの関係を考える
☑劇中にあらわれるゲイ描写
48:34 竹美の「エンドクゥ?インド映画事情」
☑シヴァージーブーム来たる!
53:26 次回予告
00:00 イントロダクション
02:44 初めて観たホラー映画~朋美編
06:04 初めて観たホラー映画~竹美編
10:23 ゲイと女性キャラクターの不思議な関係
14:26 ファイナル・ガール強すぎ!問題
☑自立する70年代のファイナル・ガール
☑分岐点は『ランボー』
☑消費される80年代のファイナル・ガール
20:38 『キャンディマン』(2021)をどうみるか
☑ロビン・ウッドのモンスター論
☑モンスターを生むもの
29:52 “やつら”は帰ってくる~モンスターの帰還と逆襲
☑Netflix映画『サムワン・インサイド』
32:24 社会vs個人がぶつかるジュリア・デュクルノーの世界
☑『RAW~少女のめざめ』
38:01 竹美の「エンドゥクー?インド映画事情」
☑Beyond Fest2022を席巻したラージャマウリ監督
☑『Brahmāstra: Part One – Shiva』
☑『ラール・シン・チャッダ/Laal Singh Chaddha』ボイコット問題
☑多様化とボリウッド離れ
50:24 次回予告