
Ochify The Game Business Podcast:激変するゲーム業界を独自の視点で読み解く!
ゲーム業界の「今」を知り、未来を切り拓くための視点を探求する唯一無二のポッドキャストがスタートします!
パーソナリティは、ゲームビジネス畑で20年以上の経験を持つベテランOchify。単なる情報の羅列ではなく、「自分なりの視点を持って世の中を見ること」の重要性を掲げ、業界ニュースや彼が見聞きした情報から深い考察を語ります。ビジネスに関わるすべての人に、より良いインサイトを提供することを目指した番組です。
今、ゲーム業界は「不確実」な時代に突入しています。2023年後半から顕著になった資金調達の困難さや人員削減の波は、業界が「成熟期」を迎えていることを示唆しています。かつてのような「大規模なゲーム制作とそれに伴う大きな収益」というビジネスモデルは、もはや過去のものとなりつつあります。コロナ禍で一時的に伸びた市場も、人々が外出するようになり落ち着きを見せ、競争は激化の一途を辿っています。Steamでは過去10年でタイトルの数が倍以上、昨年は1万8000本ものゲームがリリースされ、ゲーム業界内だけでなく、Netflixのドラマや地元のボーリング場とも競合する「エンタメの多様化」が進んでいます。
このような状況で、Ochifyはゲーム業界に「3つの大きな変革の要素」があると指摘します。
AIによるビジネス前提のリセット:キング社がAIツール開発者をリストラした事例に見られるように、AIは雇用を代替し得る「すごい時代」をもたらしました。AIは「非常に効率が上がる」有用なツールであり、これまで300人で作っていたようなゲームが半数以下で制作可能になるかもしれません。AIを活用することで、より少ないリスクで大きなリターンを得る可能性が生まれ、カーソルやイレブンズラボのような少人数スタートアップが巨額の収益を上げるケースも現れています。これはまさに「リセットボタンが押された感覚」であり、今までの発想とは全く異なるアプローチが求められています。
ユーザー生成コンテンツ(UGC)の台頭:マインクラフトに代表されるように、これからの楽しみ方は、単に作られたものを消費するだけでなく、「自分で作って楽しむ」というスタイルがスタンダードになりつつあります。YouTubeの二次創作文化に象徴されるように、この動きは加速し、著作権の概念すら変える可能性があります。個人が手軽にゲームやコンテンツを作れる環境が整い、創造性の敷居が下がっています。
エンターテイメントの多様化と競争激化:ゲームはもはやゲーム同士でしか競合しない時代ではありません。ネットフリックスのドラマや、地元のボウリング場までもがライバルとなり得るのです。市場の競争は激しく、コスト増の中で「より少ないチームで、より迅速にゲームを制作する」必要性が増しています。無闇に規模を大きくせず、効率的な開発が求められています。
さらに、番組では先週京都で開催されたインディーゲームイベント「BitSummit(ビットサミット)」の現地レポートもお届けします。過去最大の出展規模となり、毎年その成長を肌で感じるこのイベントは、「個人レベルの小さなブース」から「PlayStationやNintendo Switch2といった大手」までが混在する「ごった煮感」と「独特のゆるい感じ」が健在です。オチファイが印象に残ったインド発のアドベンチャーゲーム「Fishbowl」(かつて小さなブースで出展していた開発者がPlayStationブースに登場)や、昨年1,000万本以上売れた「Animal Well」パブリッシャーの新作であるローグライクシューティング「Stars of Providence」、インドネシア発のピクセルアートゾンビシューティング「Whisper Mountain Outbreak」、そしてパーティーゲーム「Overdosed 2」など、注目のタイトルを具体的に紹介します。「クリエイティビティと知恵で挑戦できる、夢のある世界」であるインディーゲームシーンの魅力を余すところなく語ります。BitSummitが引き続き「独自の地位を築いている」イベントであること、そして今後も「定点観測していきたい」という見解を表明しています。
そして、時には休憩も必要です。番組後半では、自称「東アジアのB級グルメ王」であるOchifyが、とっておきのグルメ情報をお届けします!初回は、彼が20年以上通い続ける、東京・渋谷の神泉にある豚骨ラーメンの名店「麺の坊 砦」を紹介。有名店「一風堂」で修行した店主のこだわりが詰まった自家製麺や厳選素材、さらには女性客へのきめ細やかな配慮(トイレのあぶらとり紙や髪留めのゴムなど)、その魅力を余すところなく語ります。ラーメンを「料理として味わえるもの」と評し、ぜひ訪れてほしいと強く推奨しています。
不確実性が高まる時代において、Ochifyは「答えが出ない時こそ動き回ること」の重要性を説きます。リスクを負える範囲で行動し、人に出会い、場所を訪れることで、「自分なりの発見をして答えを出す」ことこそが大切なのです。たとえそれがチャレンジして失敗に終わったとしても、「このやり方は失敗だとわかること」自体が貴重な学びとなり、その先に必ず答えがあると信じています。
「これからの業界は今までの考え方でやっていってはダメだ」と語るOchifyの洞察と、未来へのポジティブな視点、そして時折挟まれるグルメ情報というスパイスが、あなたのビジネス思考を刺激し、明日へのヒントを与えてくれるはずです。
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さあ、私たちと一緒に、変化の波を乗りこなし、新たなビジネスチャンスを見つけに行きましょう!ぜひ、ご視聴ください!
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