プラスチックゴミの問題といえば、ウミガメや魚がかわいそう、という話だと思っていませんか?実は最新の研究で、もっと恐ろしいことがわかってきました。海に漂う小さなプラスチック片が、地球最大の「冷却装置」である海のCO2吸収能力を壊し始めているかもしれないのです。プラスチック問題と地球温暖化、この2つの巨大な環境問題をつなぐ「隠れたメカニズム」を解説します。
Journal of Hazardous Materials: Plastics
From pollution to ocean warming: The climate impacts of marine microplastics
カナダで石油採掘の廃水を地下に捨て続けた結果、マグニチュード5.6という史上最大の人工地震が発生しました。しかも一度では終わらず、4ヶ月後にまた大きな地震が連続で起きた。科学者たちが突き止めた「地下のドミノ倒し」の真相に迫ります。
Geophysical Research Letters
スマホに電気自動車、現代文明に欠かせない銅。でも地表の鉱床はもう掘り尽くされて、見えない銅を探す時代に突入しています。そこで登場したのが「Deep Forest」という新しいAI。従来のAIは「ここ掘れ」とは言うけど理由を教えてくれなかった。でもこのAI、ちゃんと説明してくれるんです。しかも人間の専門家が見落としていた鉱床まで指摘したという驚きの研究を紹介します。
Journal of Geophysical Research: Machine Learning and Computation
Deep Forest Modeling: An Interpretable Deep Learning Method for Mineral Prospectivity Mapping
海に浮かぶマイクロプラスチック、実は「粒」だけが問題じゃなかった。太陽光を浴びたプラスチックは、目に見えない化学物質を水中に放出し続けていることが最新研究で判明しました。しかも「環境にやさしい」はずの生分解性プラスチックが、最も多くの化学物質を出しているという衝撃の事実も。私たちが知らなかったプラスチック汚染の「本当の姿」に迫ります。
New Contaminants
Molecular-level insights into derivation dynamics of microplastic-derived dissolved organic matter
もし自由に冬眠できたら、私たちは若さを保てるのでしょうか。アメリカの研究チームが、本来冬眠しないマウスの脳を操作して、何ヶ月も「眠らせ続ける」という前代未聞の実験に成功しました。その結果判明した、カロリー制限でも代謝低下でもない、老化を止める本当の鍵をお話しします。
Nature Aging
A torpor-like state in mice slows blood epigenetic aging and prolongs healthspan
夜中に目が覚めると「自分はおかしいのでは」と不安になりますよね。でも歴史を調べると、人類は何千年もの間、夜中に一度起きるのが当たり前でした。電灯と工場が人類の眠りをどう変えたのか、そしてあなたの体に眠る古代のリズムとは何か、科学と歴史の両面から解き明かします。
The conversation
Why we used to sleep in two segments – and how the modern shift changed our sense of time
18世紀に作られた沖縄の伝統音楽を分析したら、歌詞に書かれた風向きや火山の描写が現代科学のデータと完全に一致していた。地質学者と三線の師範がタッグを組んで発見した、音楽に隠された300年前の科学記録とは。カラオケの歌詞に気象データが入っていたら、あなたは気づけますか?
Geoscience Communication
あなたの洗濯機から、年間500グラムものプラスチック粒子が海に流れ出ていることをご存知ですか?この深刻な問題に立ち向かったドイツの研究チームが目をつけたのは、なんとサバやイワシの「エラ」でした。4億年の進化が生んだ天然フィルターの秘密と、それを真似して作られた画期的な新技術をわかりやすく解説します。
Emerging Contaminants
A self-cleaning, bio-inspired high retention filter for a major entry path of microplastics
「タイタンには生命がいるかも!」その期待の根拠だった地下海洋が、実は存在しなかったかもしれません。17年前のデータを再解析したら、海ではなくドロドロのシャーベット状の氷が見つかった。でも、生命の可能性はむしろ上がった?その理由を解説します。
Nature
Titan’s strong tidal dissipation precludes a subsurface ocean
ニホンアマガエルの腸内から、がんを完全に消し去る細菌が発見されました。しかも、ノーベル賞級の最新がん治療薬を超える効果が、たった1回の投与で得られたというのです。なぜカエルの腸内細菌がそんな力を持つのか、その驚きのメカニズムと、生物多様性が秘める医療の可能性に迫ります。
Gut Microbes
1831年、ヨーロッパで太陽が青や緑に見える怪現象が発生。その後、世界は寒冷化し、インドや日本で大飢饉が起きました。犯人は大規模な火山噴火のはずなのに、200年間「どの火山か」が分からなかった。グリーンランドの氷に眠る髪の毛の10分の1サイズの火山灰から、ついに真犯人が特定されました。その火山は、日本のすぐ近くにあったのです。
PNAS
The 1831 CE mystery eruption identified as Zavaritskii caldera, Simushir Island (Kurils)
病気になった動物は普通、その事実を隠そうとします。ところがアリの世界では、助からないと判断した幼虫が自ら「処分してくれ」という匂いを出していることが判明しました。2025年12月にNature Communicationsに発表されたこの研究は、アリ社会の驚くべき自己犠牲システムを解き明かしています。なぜ働きアリの子供だけがこのシグナルを出し、女王候補は出さないのか。その理由がまた面白いんです。
Nature communications
地球上の生物の30%は、実は地下に住んでいます。光も届かない暗闘の世界で、彼らは何を食べて生きているのか。イエローストーンの地下100mで行われた調査が明らかにしたのは、地震が岩を砕いて「エサ」を届けているという驚きの事実でした。地震=破壊というイメージが覆る、地下世界のダイナミックな物語をお届けします。
PNAS Nexus
Seismic shifts in the geochemical and microbial composition of a Yellowstone aquifer
あなたの家の冷凍庫の奥には何年前の食品が眠っていますか?南極という「地球の冷凍庫」からは、なんと600万年前の氷と空気が見つかりました。これまでの記録を7倍以上も更新するこの大発見は、人類がまだ存在しなかった時代の地球の姿を直接教えてくれます。今回は、この「地球最古のタイムカプセル」の正体と、そこから見えてきた驚きの気候変動の歴史を解説します。
PNAS
Miocene and Pliocene ice and air from the Allan Hills blue ice area, East Antarctica
カメレオンの目は左右バラバラに動き、180度以上も回転する。この驚異的な能力の秘密を、アリストテレスもニュートンも解き明かせなかった。2025年、最新のCT技術がついに答えを見つけた。視神経に隠されていた「バネの仕掛け」とは。
Scientific Reports
A new twist in the evolution of chameleons uncovers an extremely specialized optic nerve morphology
あなたが夜更かししている間、窓の外の森が「眠れない」と悲鳴を上げているかもしれません。2025年に発表された衝撃の研究で、街灯やビルの明かりが生態系の「呼吸」を乱し、地球温暖化を加速させている可能性が明らかになりました。でも、希望もあるんです。この問題、実は「一夜にして」解決できるかもしれないって話。
Nature climate change
Widespread influence of artificial light at night on ecosystem metabolism
深さ9,533メートル。エベレストを逆さまに沈めてもまだ届かない暗黒の世界で、研究者たちは信じられない光景を目撃しました。太陽の光が一切届かない場所で、数千匹もの生き物たちが元気に暮らしていたのです。2025年にNature誌で発表されたこの発見は、私たちが知る「生命の限界」を根本から書き換えるかもしれません。
Nature
Flourishing chemosynthetic life at the greatest depths of hadal trenches
伝説の沈没船を探しに南極へ向かった探検隊が、思いがけず発見したのは1000個以上の魚の巣でした。しかもその巣は、まるで誰かが設計したかのように幾何学的なパターンで並んでいたのです。なぜ魚たちは「計画的な街づくり」をしているのか?2025年発表の最新研究から、南極の小さな魚たちの驚くべき生存戦略に迫ります。
Frontiers in Marine Science
A finding of maintained cryonotothenioid nesting sites in the Western Weddell Sea
私たちの祖先がすでに地球上で暮らしていた時代に、10階建てビルほどの小惑星が中国に激突していました。直径900メートル、深さ90メートルの巨大な穴。なぜこれほどの規模のクレーターが今まで誰にも気づかれなかったのか、そして科学者たちはどうやって「これは隕石の跡だ」と証明したのか。2025年10月発表の最新論文を解説します。
Matter Radiat. Extremes
Jinlin crater, Guangdong Province, China: Impact origin confirmed
世界最強の毒を持つオオスズメバチ。1回刺されただけでネズミを殺すほどの猛毒です。ところが日本の田んぼにいるトノサマガエルは、口の中を何度も刺されながら平気で食べてしまうことが神戸大学の研究で判明しました。なぜカエルは毒に耐えられるのか、その謎に迫ります。
Ecosphere
Pond frog as a predator of hornet workers: High tolerance to venomous stings