<今回の選書>・『叱る依存が止まらない』(村中直人さん)
こんにちは、ホシノです。今回も引き続き『叱る依存が止まらない』をテーマに、アワノさんと深掘りしていきます。
前回は「叱る=脳にとっての報酬」という話が出ましたが、今回はそこからさらに、叱る快感の裏側や、叱られる側のメカニズムまで踏み込みました。
まず話題に上がったのは、「叱る快感を味わわせてくれる従順な相手」について。
この構造があるから、いじめはなくならないし、SNSの叩きも消えない。そこから「叱るカフェ」構想まで飛躍していきます。
若手っぽいできそうに見える部下役を選べたり、叱り方をフィードバックしてもらえたり…。半分冗談、半分リアル。笑いながら話しているのに、妙に現実味があるのが怖いところです。
後半は一転してまじめモードに。
ホシノが小学生時代の跳び箱エピソードを振り返りながら、
「厳しく詰められた経験が、自分の限界を超えるスイッチになったことがある」
という話を共有。ここから、
厳しい指導が有効に見えるのはなぜか
本来は別アプローチでも到達できた可能性
外から見るとハラスメントでも、当人の主体性があるかで意味が変わる
スポーツや芸術の世界での「理不尽を選びに行く」構造
といったテーマにぐっと話が広がります。
そして「叱られて伸びる」という思い込みが、実は自分の成功体験の偶然から来ているだけかもしれない、という指摘も。
その一方で、叱る側は叱る側で、自己効力感や即効性に頼ってしまいがちで、結果として反省が遅れやすい。そんな人間の弱さも共有されました。
<今回の選書>・『叱る依存が止まらない』(村中直人さん)
こんにちは、ホシノです。今回からは、アワノさんの選書『叱る依存が止まらない』に入っていきます。タイトルだけで胸がざわつく方、多いんじゃないでしょうか。僕自身、家庭で子どもに声色を変えてしまう瞬間があったりして、冒頭からちょっと反省モードで話が始まっています。
アワノさんがこの本を選んだ背景には、今年の夏に経験したパワハラ的な場面があったとのこと。
「なぜ人は叱るのか?」
そこに強い関心を持ち、関連する本をいくつも読みあさった中で、この一冊がいちばん腑に落ちたそうです。
今回のキーワードは大きく3つ。
①叱るとは何なのか(定義)
相手を変えたい気持ち、権力の非対称、ネガティブ感情。この3つが揃うと「叱る」になる、という整理がまず興味深い。
②叱ることは実は「脳にとって快感
SNSの炎上や不倫叩きも同じ構造。正しい側に立って相手を処罰すると、脳が報酬を感じてしまう。
だからやめられない。クセになる。
これは聞いていて、ちょっとゾッとするところでもあります。
③叱るは「即効性が高い」けれど、学びにはつながらない
子どもも部下も、その場では動きを止めてくれる。
でもそれは「逃げる/戦う」の反応であって、理解や内省ではない。
だから長期的な行動変容には結びつかない。この話は、親としても研修講師としても刺さるポイントでした。
叱ることが完全に悪ではなく、命の危険など「緊急時のブレーキ」としては必要。でもそれ以外の場面では、依存として扱うべき側面がある。そんな導入回になりました。
次回は、この仕組みを踏まえて「じゃあどうすればいいのか?」をガッツリ議論していきます。どうぞお楽しみに。
<今回の選書>・『モモ』(ミヒャエル・エンデ)
こんにちは、ホシノです。今回も引き続き『モモ』について。アワノさんと雑談しつつ、本の広がり方やメッセージ性についてだいぶ深めていきました。
まず驚くのは、『モモ』の世界規模の読まれ方。50年経っても国境を越えて読まれ続ける理由は、やっぱり普遍性があるからなんでしょうか。時間泥棒の話も、雑談が失われていく社会の話も、まるで現代そのまま。近代統一のテーマなんでしょうね。
会話の中では「消費社会」「都市化」「家族の変化」みたいな背景にも触れつつ、モモが象徴する聞くという行為の価値が、なぜ昔から必要とされてきたのかを考えました。
今回のポイントは2つ。
① フィクションだから言えることがある。
時間泥棒とお人形のエピソード、子どもたちの空想遊び、都市の変化…
社会批評をそのまま書くより、物語に落とし込んだ方が伝わる。『One Piece』や詩、戦後文学の話まで広がりつつ、ストーリーが人を動かす理由を改めて確認しました。
② モモは聞く天才だが、本人は自覚していない。
モモが人の話を聞くことで、町の人の本質や創造性が引き出されていく。でも本人はそれを「スキル」とは思っていない。ただ、相手に時間を渡すだけ。
そのシンプルさが、現代の傾聴とは少し違う形で響く理由なのかもしれない。しかも途中でモモ自身が迷ったり弱ったりする描写もあり、そこでまた心をつかまれました。
話の終盤では、
「これは大人のほうが効く本だね」
「研修の教材にもなるんじゃ?」
なんて話にまで伸びていき、気づけば『モモ』をいろんな角度から再発見する回に。
次回は、いよいよアワノさんの一冊『叱る依存が止まらない』(村中直人さん)へ。
「叱る」「導く」「正解を求める心」――こちらも現代性ど真ん中のテーマです。どうぞお楽しみに。
<今回の選書>
・『モモ』(ミヒャエル・エンデ)
こんにちは、ホシノです。今回はアワノさんに聞いてもらいながら、エンデ『モモ』の話をもう少し。
読み返してみると、「こんなに巧く作られていたんだ…」と驚くほど構成もキャラクターも練られていて、どこか村上春樹作品の空気とつながるような物語感も感じました。
大きなテーマはもちろん「時間」なのですが、それ以外にも気づくものがあった気がします。
効率化や生産性ばかりを追いかけて、いつの間にか自分の時間を失っていく。そんな現代の光景にそのまま重なる描写が多くて、50年前の物語とは思えないほど普遍的です。
今回、特に面白かったのは「モモの特技」。
彼女は料理が上手いわけでも、面白い話をするわけでもない。ただ聞く
それだけで町の人が次々と訪ねてきて、話すうちに本来の自分が戻ってきたり、仲直りができたり、創作意欲が湧いたりする。
物語のなかで語られる 「人のために時間を使う」 という行為と、聞くという行為がだんだんと結びついていきます。
カウンセリングの理論や、いま語られる「傾聴」の文脈とはまた違う、もっと素朴で、もっと人間的な庶民の知として描かれる聞く力。その原石のような感じが、モモという存在の魅力にもつながっているのかなと話しました。
後半では、「聞くことは幸せなのか?」「相手に本音を引き出すとはどういうことか」など、現代のコミュニケーションに置き換えて考えられるポイントもいくつか登場します。
次回は、この「聞く」というテーマをもう少し派生させて、お互いの経験や理論を交えつつ話していきます。どうぞお楽しみに。
<今回の選書>
・『モモ』(ミヒャエル・エンデ)
・『叱る依存が止まらない』(村中直人さん)
こんにちは、ホシノです。今回もまずは近況から。気温がすっと下がって、Tシャツから長袖に切り替わるあの瞬間、ちょっと「美術館に入ったみたい」な空気になりますよね。
そんなモードもあってか、今週はエンデの『モモ』を久々に(初めて?)手に取りました。読み返してみたら、ほぼ初読の気持ちに近いほど覚えておらず…。けれど物語の芯にある時間と物語の力は、いま読むとやたら染みるものでした。
アワノさんの一冊は、村中直人さん『叱る依存が止まらない』。親でも上司でも指導者でも、「叱る場面」ってゼロにはならない。じゃあ、叱っている自分は何を求めているのか? 叱られる側はどう受け取るのか? 40代という教える側の立場に立つと、妙に胸がざわつくテーマです。
「正解を教えてほしい」という欲求と、「叱る=導く」の古い価値観。その間で揺れる僕らのリアルが、会話の中でもあちこちに出てきました。
次回からは、まずホシノの『モモ』から話していきます。
大人になって読み返すとこうなるのか…という驚きも含めて、ゆっくり話していきます。どうぞお楽しみに。
どうもホシノです。今週もミシマ社の『新・仕事のお守り』を枕に、そこに出てくる『エリック・ホッファー自伝』の話へ。幼少期に視力を失い、のちに回復。そんな劇的な人生から出てくる「新しい世界を切り開くのは、いつだって弱い側だ」という視点を拾い上げて、いまの仕事感・商い感と接続して語りました。強者が望む「強者の世界」ではなく、居場所を変える痛みを引き受けた人が動かす変化って? そんな問いからのスタートです。
もうひとつのキーワードは、動きながら考える。ホッファーが長く肉体労働を続けた背景も参照しつつ、「机で唸るより、体を動かしてる日のほうが発想が出るよね」という、身も蓋もない実感をあえて肯定。「良いものを売る+ちゃんと伝える」という前回の商売観とも自然につながって、弱さ前提でも前へ進むための小さな設計を話しています。
どうもホシノです。今週の選書はミシマ社の『新・仕事のお守り』。7章・全42の「お守り言葉」から、とくに第3章「商売繁盛」を手がかりに、いまの商い感覚をもう一度組み直します。
話の中心は、「ビジネスより商売へ」の発想転換。近江商人の「商売十訓」を引きながら、「良いものを売るのは善、ちゃんと広告して売るのはさらに善」という思想を、遠慮なく現代の実務に当てはめてみました。単に「良い物語」で終わらせず、売るために伝える。その筋を、胸を張って通そうぜという提案です。
もう一つのキーは、足元から立ち上げること。地元の米や麹で勝負する酒蔵のエピソードを参照しつつ、理想から逆算するより、持っている資源と土壌を起点に設計するほうが商いは強くなるよね、という話に。そこから「顔の見える経済圏」を丁寧に広げる、つまり手の届く範囲の信頼を崩さずにスケールする道も掘りました。
「ボランティアじゃなく、ちゃんと儲ける」。でも最初の一歩は、身の丈と関係性から。そんな温度感で、次回はもう少し「具体のやり方」に踏み込みます。ぜひどうぞ。
<今回の選書>『強いビジネスパーソンを目指して鬱になった僕の弱さ考』(井上慎平/ダイヤモンド社)
アウトドア研修の定番「高さ3〜4mの壁を道具なしで越える」課題って、全員の学びになってる?アワノさんの率直な疑問から、ホシノと「達成一択じゃない研修」を本気で妄想する回です。
クリアすれば盛り上がる。でも「取り残される」「正直つまらない」声もあるよね、という現実。
目標は時間内クリアだけじゃない——「やりたくない」と言える設計や、気持ちの状態を扱う進行案。
終盤では「オリジナル研修つくって、半年後にテストケースやる?」という宣言まで飛び出しました。あなたの「こういう研修なら行きたい」案、ぜひ番組まで。
<今回の選書>『強いビジネスパーソンを目指して鬱になった僕の弱さ考』(井上慎平/ダイヤモンド社)
どうもホシノです。今回は、NewsPicksパブリッシングの創刊編集長を務めた井上慎平さんの新著『弱さ考』を取り上げます。見せていい弱さ/見せちゃいけない弱さ”の線引きを雑談しつつ、本論へ。
本編では、著者のキーワードをたたき台に議論。
弱さ=自分をコントロールできない/社会のルールに合わせられない状態
強さ=場に合わせて自分を変えられる力
優秀さ=内側の限界を把握し、外部リソースを上手に配分・調整できること
――という整理から、強い像への過剰適応がなぜ破綻を招くかを掘ります。
さらに、「バックキャストで最適化」の逆をいくアプローチにも注目。「詩人の目で見る」「戸惑いをそのまま伝える」「仕事以外の依存先を増やす」など、明日から試せる小さなハウをピックアップして、弱さを前提にした働き方の実験計画を語りました。
終盤は、著者が立ち上げたオンライン読書ゼミ「問い読」へも話題が展開。正解のない問いと対話を軸に「学びを体験化」する場で、共同創業者は元『ハーバード・ビジネス・レビュー』編集長の岩佐文夫さん。弱さを社会実装するための一つのフィールドとして位置づけます。
心理と実務を往復しながら、「つよい一択」の働き方を疑い直す回。ぜひお聴きください。
<今回の選書>・『強いビジネスパーソンを目指して鬱になった僕の弱さ考』(井上慎平さん)・『仕事のお守り(新版)』(ミシマ社さん)※第3章「商売繁盛」を中心に
こんにちは、ホシノです。今回もまずは近況から。季節はすっかり秋。Tシャツから長袖に切り替わるあの感じ、「美術館みたい」な感じしませんか?
ホシノは最近つい開いちゃうSNSをスマホから消し、その代わりに、NewsPicksの特集や連載をちゃんと読む時間を増やしてみております。ちょうど今回のアワノさんの選書とつながりましたね。
そして今回の本。
アワノさんは、井上慎平さん『強いビジネスパーソンを目指して鬱になった僕の弱さ考』。働き方のどこで無理が出るのか、我々の経験も含めて考えていきます。
ホシノは、ミシマ社さん『仕事のお守り(新版)』。とくに第3章「商売繁盛」を読みどころに、仕事に効く「手すり」になりそうな言葉を拾いました。
次回は、まずはアワノの『強いビジネスパーソンを目指して鬱になった僕の弱さ』からいきます。お楽しみに。
<今回の選書>「庭の話」宇野常寛さん
どうもホシノです。前回に続き、宇野常寛さんが語る「庭」という概念を深掘りしました。
今回印象的だったのは、就労支援施設「ムジナの庭」の事例。そこでは障害を持つ人々が縫い物やジャム作りなどをしているのですが、職員と利用者の区別がつかないほど自然に共存し、「一人でいても孤立していない」場が生まれているといいます。宇野さんはそれを“半透明性”“開かれた隠れ家”と表現しました。
庭の特徴は「話してもいい、話さなくてもいい」「いてもいいし、いなくてもいい」。学校やSNSのように序列や承認欲求に縛られることなく、作ることを通じて存在を肯定できる場所――それがプラットフォーム資本主義の中で必要だと指摘します。
番組後半では、文フリ参加や出版サークルの営みを例に、「作る動機づけ」と庭的な場の共通点を語り合いました。また、宇野さんが示すマイノリティ視点の重要性、さらには『同感と距離感の練習』や『暇と退屈の倫理学』との対話的な批評にも触れ、多角的な読み解きを展開しています。
概念的でありながら、実在の場所や実践と結びつけることで立ち上がる「庭」のイメージ。マジョリティに埋もれがちな声をどうすくい上げるかという問いとともに、今回の一冊を味わいました。ぜひお聴きください。
<今回の選書>「庭の話」宇野常寛さん
どうもホシノです。今回の読書の時間では、アワノさんに批評家・宇野常寛さんの「庭」の思想を取り上げてもらいました。オタク文化や自身の経験を背景に「プラットフォーム資本主義の只中でどう生きるか」を問う一冊です。
宇野さんが提案する「庭」とは、SNSの承認やコミュニティの序列に縛られず、個人が生きられるオルタナティブな場所。その条件は4つ①人間以外のものと関わる場、②外部に開かれていること、③人が支配できないこと、④制作に動機づけられること。銭湯・小杉湯や就労支援施設「ムジナの庭」など、現実の場にもその萌芽を見いだせるといいます。
番組内では「ブックオフ」の例を通じて、閉じた論理や序列に縛られない“開かれた場”のあり方を考察。また、「助け合い」や「理想的コミュニティ」の裏で生まれる排除の構造にも触れつつ、資本主義とどう折り合うかを語りました。
資本主義を否定するのではなく、対等な関係を保ちながら個人が安心して存在できる回路=庭をどう持つか。通路のように心を解放するその概念を、河合隼雄さんの「子どもの宇宙」で語られた「秘密」「通路」と響き合わせながら読み解いています。ぜひお聴きください。
<今回の選書>「子どもの宇宙」(河合隼雄さん)
どうもホシノです。今回も河合隼雄さんの『子どもの宇宙』を取り上げます。前回に続き、児童文学や心理学の視点から「子どもの心の力」をどう読み解くかを語りました。
本書の中で印象的なのは、「絶対的な世界」と「相対的な世界」という対比。子どもは「ありのままの自分を見てほしい」という絶対的な世界に生き、大人は相対的な評価の世界に身を置いている。そのずれが心をすれ違わせ、子どもの力を損なってしまう危うさを河合さんは指摘します。
さらに、その二つをつなぐ「通路」という概念も登場します。児童文学『トムは真夜中の庭で』に描かれる扉や、動物との出会いなど、物語の中に通路は繰り返し現れます。異なる世界を行き来しながら心を癒し、関係を築くために必要な媒介。その意味を日常の育児や対話にどう活かせるのかを考えました。
後半では、子どもが異性に惹かれていく過程や「父なるもの」との衝突・克服が成長にどう関わるかにも触れ、普遍的な心理発達のプロセスに思いを巡らせます。育児における「待てない社会」とのギャップ、そして大人の役割を見直すきっかけとなる一冊。ぜひ耳を傾けてみてください
<今回の選書>「子どもの宇宙」(河合隼雄さん)
どうもホシノです。今回は河合隼雄さんの『子どもの宇宙』を取り上げます。アワノさんも学生時代に読んだことがあるというこの名著。児童文学やカウンセリング事例を通じて「子どもの心が持つ力」を描き出す一冊を、今あらためて読む意味を語り合います。
番組冒頭では、小学生が書いた詩を紹介。「神様は嬉しいことも悲しいことも皆見ています――」という言葉に、子どもの世界認識の鋭さを見いだす河合さんの視点に触れます。また「大人はみんな同じことを言う」と観察する子どもの目線から、大人がステレオタイプに陥ってしまう構造についても。
さらに、本書のテーマのひとつ「秘密」について深掘り。子どもが秘密を持つことがアイデンティティ形成につながるという指摘や、児童文学の古典(?)『クローディアの秘密』を題材にした解釈を紹介。養子の事例や、情緒不安定な子どもへのカウンセリングの逸話を通して、「秘密を暴くのではなく、寄り添い、共有できる世界をつくること」の重要性を話します。
後半では、子ども自身が世界をつくっていく力、大人が待てずに急かしてしまう「待てない社会」とのギャップに話題が広がり、次回への布石としました。心理学の古典を通して、子どもと大人の心のあり方を見つめ直す回。ぜひお聴きください。
<今回の選書>
・「子どもの宇宙」(河合隼雄さん)
・「庭の話」(宇野常寛さん)
こんにちは、ホシノです。今回も近況トークからスタートしております。アワノさんは中高生・大学生を連れた野外研修の指導者として山や川を縦走、テントや食料を背負って挑む「限界突破の体験」を話していました。「葛藤に出会わざるを得ない」過酷な環境での出来事、参加者の顔つきの変化、そして日常に戻ったときのギャップなど、研修現場ならではのリアルを感じたきたそう。
一方ホシノはといえば、家族と過ごした熱海での思い出。波に揉まれて海を怖がった息子が、仁王立ちで30分海を見つめ、やがて波に入っていく姿。でも最終的には「流れるプール愛」に目覚めてしまったのでした。
そして本題、今回の選書紹介へ。ホシノのピックアップは河合隼雄さん『子どもの宇宙』。知識やスキル本に疲れたときにこそ沁みる、心理の根っこに迫る温かい視点を語ります。
アワノさんは宇野常寛さん『庭の話』。SNSやコミュニティに振り回される現代において「自分の庭」をつくるという比喩の力強さに共感し、その独特な語り口の魅力を伝えます。
次回はまずはホシノによる「子どもの宇宙」話から始めて参ります!
<今回の話題>・「行列のできるインタビュアーの聞く技術」(宮本恵理子さん)
こんにちは、ホシノです。今回も『行列のできるインタビュアーの聞く技術』(宮本恵理子さん)を起点に、聞くこと、話すこと、そして2人でPodcastをやる意味についてじっくり語り合いました。
まずはインタビュアーとしての葛藤や経験から。相手を等身大で書けているか、先入観や事前情報がインタビューにどう影響するのか、準備とフラットさのバランスについて本音トーク。さらに、「人が好き」という感覚や、聞くこと・書くことの疲労度の違い、長く続けるモチベーションの源泉にも触れます。
話題はやがて、「なぜPodcastは2人でやるのか?」へ。
コーチングやインタビューのスキル、経験談、思考のシェア…。すべてがごちゃまぜになるこの場は、「総合的な実践の場」でもあり、「井戸端会議」であり、「自分と相手を知るトレーニングの場」。
互いに意見をぶつけ合うことで生まれる摩擦や雑音、その中にこそリアルな対話の価値がある。AIとの違い、リアルな人間同士の聞く・話す・受け止める面白さにも話が広がります。
話すことの価値も、聞くことの価値も、結局は誰かとリアルな関わりを持つからこそ生まれるもの。
自分では思いもよらなかった問いや言葉、少しの違和感や反論——そうした雑音を含めての人と人の場で、Podcastを続ける意味について考えました。
毎度ぐだぐだですが、成長プロセスごと見届けていただけるとうれしいです。
また次回もよろしくお願いします!
<今回の選書>
「行列のできるインタビュアの聞く技術」(宮本恵理子)
こんにちは、ホシノです。今回からはホシノセレクト本『行列のできるインタビュアの聞く技術』をきっかけに、聞くという行為そのものについて深掘りします。
タイトルや副題はちょっと下世話(?)だけど、中身は実にしっとり・誠実な内容。本職コピーライター&取材歴20年のホシノ自身が「聞く」をどう捉えてきたかも振り返りつつ、聞くことで相手が元気になったり、思いがけない価値が言語化されたりする現場エピソードをシェアします。
「聞くこと」がなぜ特別なのか? 自分で発信しない人の価値や想いを言葉にして、第三者に届ける。それこそが聞き手・取材者にしかできない仕事だ、と改めて感じたという話。
また、AI全盛の時代においても「言葉になっていない価値」はまだ山ほど眠っている…だからこそ聞く人の存在意義はこれからも消えないという雑感も。
宮本さんの取材ノウハウとして「事前に年表を作る」「キーワードで流れ重視の質問をする」「脱線も大歓迎」「相手が自分を解放できる場づくり」「安易なわかりますを避ける」など、具体的な工夫にも触れつつ、その根底にある謙虚に人と向き合う姿勢の大切さについても考えます。
取材やインタビューを始めたい人にも、ふだんのコミュニケーションを見直したい人にもおすすめの一冊。
次回は、「聞く」の価値や、2人で話すことの意味をより深く掘り下げていきます。お楽しみに!
<今回の選書>「旅をする木」(星野道夫さん)
こんにちは、ホシノです。今回は前回に引き続き『旅をする木』トーク。前回紹介した「生まれ持った川」の話を、さらに深掘りしていきます。
話題は、川から降りてしまうことのもったいなさ。安全や有利さを求めてつい「岸=安定」にとどまりたくなるけど、実は流れ続けることでこそ自分らしい景色や経験に出会えるんじゃないか、という話に。
変化の激しい時代だからこそ、「場所」よりも「姿勢」や「適応力」を軸にすることの大切さにも話が及びます。
また、今回は神聖な場所やストーリーテリングにも注目。
星野道夫さん自身が「誰にも教えたくない秘密の場所」を持っていたように、創造性や新しい自分と出会うきっかけとしての場の力を語ります。
参加者それぞれの「視点が変わる場所」「クリエイティブになれる瞬間」についても思い出をシェア。
ストーリーテリングの12ステップ(ジョゼフ・キャンベル理論)にも触れながら、物語や人生の構造についても少し話が広がります。
自然や物語を通じて、日常とはちょっと違う視点や感覚を思い出させてくれる一冊。
「普段なかなか持てない視点を体験できる本」「柔らかい気持ちになる本」として、改めて星野道夫さんの魅力を語り合いました。
次回からはホシノ側のセレクト本へ。
また少し違う世界をのぞきます。お楽しみに!
<今回の選書>「旅をする木」(星野道夫さん)
こんにちは、ホシノです。今回はアワノさんがセレクトした星野道夫さんの『旅をする木』をじっくり深掘りします。前半はなぜか「星野」姓の多い群馬・桐生の織物トークからスタート。星野家のルーツ話に花が咲きつつ、本題の「旅をする木」の世界へ。
アラスカを旅し続けた写真家・星野道夫さんの人生と、その生き方の根っこを探ります。
印象的だったのは、アラスカの老人ビル・フラーさんの「生まれ持った川」の話。他人の評価や社会の常識に流されず、自分本来の流れで生きること。その「川」からときどき岸に上がってみる、でもまた川に戻っていく…。そんな自由なキャリアや人生観を、リンダ・グラットンの「ライフシフト」や藤原和博さんの八ヶ岳型キャリア論とも絡めて語り合います。
また「ザルツブルクから」では、ヨーロッパの歴史的な街並みに触れつつ、アラスカの1万年単位の時の流れと比較。人類の歴史、地球の時間を相対化して見ることで、目の前の悩みや日常が違って見える感覚についても共有します。
さらに、「もう一つの時間」では、アラスカの大自然で出会ったクジラのジャンプの瞬間から、今・ここ以外の世界や「もう一つの時間」を感じる大切さに触れます。
忙しい毎日、目の前のタスクに追われがちな現代人へ。「地球のどこかで、今まさにクジラが跳ねている」。そんな視点を持つことで、人生や人との関わりも少し色合いが変わるかもしれません。
<今回の選書>「旅をする木」(星野道夫さん)「行列のできるインタビュアーの聞く技術」(宮本恵理子さん)
こんにちは、ホシノです。今回は近況トークからスタート。家の中で通称「味噌部屋」へと仕事部屋を大移動!夏の暑さとエアコン待ちの日々、扇風機&汗だくで収録している現状報告から始まります。一方、アワノさんは各地の山や川を飛び回るアウトドア研修直後。「46歳にして体力勝負」「リアルに命がけ」と言いながらも、どこか楽しそうな現場トークを披露しています。
そして、今回の選書紹介へ(こっちが本題)。
アワノさんのピックアップは、星野道夫『旅をする木』。アラスカの大自然と人の営み、自然と向き合う価値を見つめ直したい今の自分にぴったりだと熱く語ります。
ホシノの紹介は、宮本恵理子『聞く技術』。最近「聞くこと」への興味が再燃中ということで、インタビュアーの現場視点や、会話をコンテンツにする時代の「聞く存在の価値」について掘り下げたい!と語っています。
次回以降は、それぞれの本の内容や気になるポイントをさらに深掘りしていく予定です。
今回は近況から本題まで、ちょっとゆるめの立ち上がり回。お楽しみに!