年内最後の収録は、ゆるく始まりつつも中身はしっかり「今年の観光ニュース振り返り回」。釣れない冬の海に通う“半分修行”の話からスタートして、そこから一気に2025年のトピックを棚卸ししていきます。
まずは、各国メディアの“行き先ランキング”で日本が上位に来るほどの日本ブーム。カミーノで出会った旅人たちが口を揃えて「次は日本」と言う体感の話から、アニメやエンタメ、国際イベントの積み重ねで“日本の解像度”が上がっているんじゃないか、という視点へ。さらに、万博が広域圏を巻き込む意味にも話が及びます。
次に、インバウンドの地方分散。地方空港への国際直行便の増加を肌で感じた一方で、出雲大社の「久しぶりに外国語に振り向いた」感覚が示すように、まだ地域によって濃淡がある。増えてほしい気持ちと、空気感が変わってほしくない気持ち。その“モヤモヤ”を抱えたまま、足立美術館で出会った日本文化オタク級の旅人たちの話へつながります。
そして、サステナブル/スロー/リージェネラティブツーリズムの主流化。「飛び恥」という言葉の広がりや、文化を“タスク消費”させない仕掛けの必要性、さらにはファッション業界で起きてきた文化盗用への反発を例に、「守る側のリテラシーが上がる時代」の話も。
後半は、デジタルノマドビザを入り口に、働き方の価値観が「仕事に生活を合わせる」から「生き方に仕事を合わせる」へシフトしているかもしれない、という議論へ。AIがホワイトカラーを代替していく未来を見据えると、むしろ“リアルノマド”が増えるのでは…という逆説も飛び出し、観光業の「人にしかできない領域」の強さを再確認します。
さらに、8月29日のニュースとして取り上げるのが、JTBによるノーススター社買収。メディアを持つことの意味は何か、経営企画の視点で「未来の解像度が上がる」という話が刺さります。JTBが次に何を取りにいくべきか、という妄想も少しだけ。
締めは、暑すぎる世界が生んだ旅のキーワード クールケーション。北海道・東北・北欧が伸びる一方で、“夏休み”という制度自体を見直す必要があるのでは、というところまで話が広がります。ナイトツーリズムやショルダーシーズンへのシフト、万博の夜間運営の話も交えつつ、「子どもたちの未来、大丈夫かな」という生々しい実感で年末回らしく着地。
最後は、観光交差点“生誕の年”を走り切った振り返りと、来年は「一号遍路宿」ができて暮らし方が変わっていくかもしれない、という予告も。良いお年を。
元は前回の収録場所となった屋久島から、徳島に移動。
徳島ニュービジネス支援賞の受賞式当日という、ちょっと背筋が伸びる状況から収録がスタートします。前半は、ビジコンや講演の場で「先生」と呼ばれてしまう違和感の話から、立場が変わると場の空気や期待も変わるよね、という雑談へ。そこから話題は自然と、「日本の観光による地方活性化って、今どこまで来てるんだろう?」という大きな問いに移っていきます。
江戸時代の街道や巡礼に始まった日本の観光、鉄道による移動革命、マスツーリズムの成功体験、そして個人旅行・コト消費の時代へ。歴史をざっくり振り返りながら、DMOがなぜ生まれ、今どんな役割を期待され、どこで苦戦しているのかを整理していきます。
話の軸になっていくのは、「観光による地方活性化がまだアーリーステージにある地域で、DMOや行政が主導するのは、そもそも難易度が高いんじゃないか?」という仮説。むしろ、最初の市場づくりは民間が担い、ある程度育ったところでDMOや大きな組織にバトンを渡す、そんな役割分担のほうが現実的なのでは、という議論が深まっていきます。
後半は、“点”や“面”ではなく“線”で観光を考える話へ。しまなみ海道や四国遍路のように、線を引くことで人の流れが生まれ、ゆっくり移動するからこそ地域にお金も情報も落ちていく。歩くというモビリティが、実はこれからの観光やマネジメントと相性がいいのでは、という視点も共有されます。
DMO、民間、行政、それぞれの得意・不得意はどこにあるのか。
「観光で地方を元気にする」という言葉を、もう一度構造から考え直してみる回です。
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今回は、原田が日本観光研究学会で学会発表を行った“学会デビューに関してのエピソードです。
そもそも「学会」とは何をする場所なのか。誰が参加し、どんなルールで運営され、なぜ“査読付き論文”が研究者にとって重要なのか。
観光MBA出身で、アカデミアの世界にどっぷり浸かってきたわけではない原田が、初めて学会の中に立って見えた景色を、できるだけ噛み砕いて語ります。
話題は、
・学会に入るための推薦制度と年会費
・「査読あり/なし」で決定的に違う論文の扱われ方
・発表時間18分+質疑10分という“本気の発表”
・石巻開催の学会と、震災復興を巡るエクスカーション
へと広がっていきます。
後半では、今回発表した研究テーマ「自治体観光担当者のやる気の源泉とは何か」にも触れながら、研究を“論文で終わらせない”ことの意味、そして観光実務・行政・研究のあいだにある距離と可能性についても考えていきます。
名前は知っているけど中身はわからない学会の世界に少し触れて見てください。
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今回の観光交差点は、ゲンさんが屋久島からリモート収録。ワーケーションの合間に挑戦した「縄文杉 日帰り21km・獲得標高1300m・歩行時間10時間超」の弾丸トレッキングで出会った、“ヤバすぎるガイド体験”について語っています。縄文杉ツアーでついてくれたのは、自然ガイドでありつつ、屋久島の歴史・文化・経済・環境問題、さらには登山道やエコツーリズムの委員会にも関わる、超・現場知のプロフェッショナル。参加者の息づかいや会話量、足取りをさりげなく観察しながら、一言も言わずにペース配分を調整してくれるおかげで、「21km歩いたのに、限界までヘトヘトにならない」不思議な体験になった…というところから話が始まります。一方で、道中ですれ違った他のグループには、「説教くさい」「自分語りが長い」昔ながらのガイド像もまだまだ健在。知識を一方的に教えることが中心のガイドと、「良い体験」をデザインするガイドの決定的な違いは何なのか?という問いが立ち上がります。そこから話題は、四国遍路の先達のあり方ともつながり、「現代の旅行者は、本当に何をガイドに求めているのか?」というテーマへ。さらに、AIやガイドアプリが高度化していくこれからの時代に、人間のガイドだからこそ提供できる価値はどこに残るのか、という話にも発展。歴史や植生の「情報」だけなら、歩きながらChatGPTに聞けばかなりの部分はカバーできてしまう。それでもなお、人と一緒に歩くガイドにしか生み出せないのは、価値観に触れる会話、感情の揺れ、場の空気を読む力。そしてその提供価値の先には「その人の人生にそ問いをそっと投げかける力」がくるのではないか——という仮説を、サービス経済・経験経済・変容経済のフレームで整理していきます。後半では、今回のガイドさんが「ガイド × フォトグラファー」という二刀流で、ハイク中のベストシーンを一眼カメラで押さえ、その場でAirDropで共有してくれた話も登場。ツアー後も何度も見返したくなる写真が残ることで、体験の価値がさらにブーストされる一方で、「これだけの内容でガイド料が1万3500円は、正直安すぎるのでは?」という価格設定の話にも踏み込みます。コミュニティ内の“相場”と、変容経済レベルの価値とのギャップ、そして「ガイドがもっと堂々と高単価をつけられる未来」はありうるのか?という視点も共有しました。最後に、ガイドが“インフルエンサー化”していく可能性や、AIエージェントがガイドとゲストのマッチングを支え、より相性の良い出会いを増やしていく未来像も妄想。屋久島縄文杉という具体的な体験を通して、「これからの観光ガイドの役割」と「テクノロジー時代の“人が案内する意味”」を、一緒に考えていく回になっています。
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今回の観光交差点は、少し収録の間が空いてしまったことへの近況トークからスタートしつつ、テーマはがっつり「観光×テクノロジー」。原田がどハマりしているGemini 3.0や、ChatGPT 5.1など最新の生成AIをきっかけに、「エージェントAI」が観光のフロントラインをどう変え始めているのかを掘り下げていきます。
実際に、原田が家族旅行(京都一泊二日)の旅程づくりをChatGPTのエージェントに丸投げしてみたところ、移動ルート、混雑時間帯の回避、子どもの年齢に合わせた過ごし方、ホテル駐車場の料金・ルールまで含めて、人間の旅行会社顔負けの行程表が数分で返ってきた、というリアルな体験談から話はスタート。そこから「このレベルのパーソナライズが当たり前になった世界で、旅行代理店はどう生き残るのか?」という問いに踏み込んでいきます。
キーワードは「エージェント×エージェント」。
ユーザーひとり一人に専属AIコンシェルジュがつき、事業者側(OTAやホテル側)にもAIエージェントが立つ。両者が裏側で自動交渉し、最適な旅程が組まれていく——そんな世界が見え始めている中で、日本の旅行代理店が持つ“地場のネットワーク”を、生き残りの武器に変えられるのか。単なる規制に守られた「タクシー業界パターン」になってしまわないために、今どんな動きが必要なのかを率直に議論します。
さらに、エージェントAIだからこそ可能になる「究極のパーソナライゼーション」にも言及。
人間同士だと話しづらい“本音の旅行目的”をAIには打ち明けやすいこと、その結果としてこれまで以上に深い旅の設計ができる一方で、広告モデルや特定OTAとの独占提携が入り込んだときに起こりうる「見えないバイアス」の危うさ、そして観光地・事業者側がAIにきちんと情報を開いていく重要性なども、クリエイティブとマーケティングの視点から語っています。
AIエージェントが当たり前になる近未来に、観光プレイヤーは何を準備すべきか——その入り口を一緒に考える回です。
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今回のテーマは「ブータンのアマンコラ」。ヒマラヤの小国ブータンにあるアマンリゾーツの有名リゾート「アマンコラ」は、5つの谷に点在するロッジを巡りながら滞在する“移動型ラグジュアリーリゾート”として知られています。宿泊者は一箇所にとどまらず、同じガイドとドライバーに伴われながら、自然・文化・宗教・暮らしに触れる旅を体験します。滞在中の食事やアクティビティ、移動までもがすべて統合されたオールインクルーシブの仕組み。「宿泊を点ではなく線として設計する」旅を富裕層に提供しています。
このブータンの仕組みをもとに、山崎が着目したのは“巡礼”という概念。実は「アマンコラ」の“コラ(kora)”とは、ブータン語で“巡礼”を意味します。ラグジュアリーリゾートでありながら「祈り」や「歩く旅」を核にした体験デザインを持っている点に、四国遍路との親和性を感じたといいます。
四国遍路もまた、各地の宿を転々としながら自然と向き合い、人と出会い、自己と世界の関係を見つめ直す旅。しかし現代の歩き遍路には、「宿の減少」や「予約の煩雑さ」といった課題も多く、より体験に集中できる仕組みが求められています。アマンコラのように、同一ブランドの宿泊拠点を巡りながら、ガイドと車が伴走する形で滞在と移動を統合できれば、遍路の本質的な身体性を保ちながらも、より豊かな体験を提供できるのではないか――そんな構想を山崎が語ります。
会話の中では、ブータンの幸福度指標(GNH)や、観光客から徴収される1日100ドルの「サステナブル・デベロップメント・フィー」にも触れ、国全体が“量より質”を貫く観光戦略をどう築いているかも議論。そこから見えてくるのは、観光が「サービス経済」から「経験経済」へ、そして「変容経済」へと移行している流れです。
“温泉を巡る”“スキーや登山で移動する”“四国全域を巡礼として再編集する”——そんな日本ならではの「線でつなぐ旅」の可能性をブータンから考える今回。観光の未来を語るうえで欠かせない、「移動しながら滞在する」という新しい旅の形に迫ります。
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今回の観光交差点は、久しぶりにアメリカをテーマにした回。大谷翔平選手のワールドシリーズ出場をきっかけに盛り上がる冒頭トークから、話題は一転──「アメリカ観光はいまどうなっているのか?」というテーマへ。ニューヨーク・ポストの記事によると、ニューヨークを訪れる国外観光客は2025年までに約200万人減少し、その経済的損失はおよそ40億ドル。外国人観光客が全体の消費の半分を担っていたことを考えると、その影響は非常に大きいといいます。
要因のひとつが、トランプ政権下で強まった移民・ビザ政策。ビザインテグリティ料として250ドルを新設するなど、外国人の入国ハードルが上がったことで、中国、メキシコ、インドなどからの観光客が減少傾向にあります。加えて、為替やインフレの影響で「アメリカは高すぎる国」になっており、同じ1週間の旅でも数年前の3倍以上のコストがかかる計算に。アメリカ国内の旅行者も減少する一方で、富裕層向けのラグジュアリーホテルだけは予約が急増するなど、観光産業の格差構造が鮮明になっています。
番組ではこの現象を「観光のラグジュアリー化」と位置づけ、ハワイ州が先行して打ち出した“富裕層中心の観光政策”との連動も指摘。オーバーツーリズム対策の一環としては理解できる一方で、「分断を助長する観光」になっているのではないか──そんな問いが浮かび上がります。
終盤では入山章栄氏が提唱する「G(グローバル)とL(ローカル)の人材論」も話題に。グローバルで活躍する人々と、地元に根ざして生きる人々が二極化する時代において、どちらが本当の幸せなのか? すすむさんが語る“マイルドヤンキー幸福論”を通じて、見えてくるのは「知りすぎることで失われる幸せ」と「地元にとどまることで得られる穏やかな幸福」。観光を通じて見えてくる「豊かさと幸福の再定義」をめぐる回となりました。
番組内で取り扱ったニュース
Foreign tourism to NYC expected to see ‘devastating’ $4 B drop this year https://nypost.com/2025/07/25/us-news/foreign-tourism-to-nyc-expected-to-see-devastating-4b-drop-this-year-according-to-industry-experts/?utm_source=chatgpt.com・米ニューヨーク市では2025年、国外観光客数が200万人減、訪問支出が約40億ドルの損失と予測。・国際観光客は全訪問者の約20%ながら、支出では約50%を占めており、減少のインパクトは大きい。・原因として米国外からの受け入れ先としての魅力低下、為替・コスト上昇なども指摘されている。New $250 visa fee risks deepening US travel slump https://www.reuters.com/world/us/new-250-visa-fee-risks-deepening-us-travel-slump-2025-08-30/?utm_source=chatgpt.com・米国が「ビザ・インテグリティー料」250ドルを導入、ビザ免除対象外国からの入国者に追加負担。・2025年7月時点で米国への海外旅行者数が前年比−3.1%と低迷し、費用・手続きの障壁増が懸念。・特にメキシコ、アルゼンチン、ブラジル、インド、中国など非ビザ免除国が影響を受けやすく、観光産業全体の回復を阻む要因となる可能性。Most Americans are traveling less. But luxury hotel bookings are soaring.https://www.washingtonpost.com/business/2025/10/18/wealthy-travelers-fuel-growth/?utm_source=chatgpt.com・多くのアメリカ人旅行者は旅行を抑えているが、 富裕層のラグジュアリーホテル予約は急増している。・エコノミー/ミッドクラス宿泊施設は予約・収益ともに低迷しており、旅行支出の階層間格差が鮮明。・国際訪問者の減少(特にカナダから)も重なり、国内観光・宿泊産業構造の再編が進んでいる。
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今回の観光交差点では、フィリピン南部・ダバオ市が国家政策として進める「ゴルフツーリズム」をきっかけに、観光コンテンツの可能性を掘り下げます。
国家戦略として“ゴルフ”を前面に打ち出し、日本や韓国の旅行者を狙うダバオの取り組み。これをきっかけに、二人が議論を広げたのは「地方が新しい観光コンテンツを生み出す力」と「季節や地域を越えて観光人材が循環する仕組み」の話でした。
北海道・朱鞠内湖のイトウ釣り、軽井沢の星野リゾートの人材移動、スキーや登山のオフシーズン課題…。
それぞれの地域が“何を強みにするか”を明確にし、さらに他地域と連携しながら観光の循環構造をつくることで、これからのツーリズムはもっと持続的に、もっと面白くなるかもしれません。
国境も季節も越える「観光の再編集」。そのヒントをダバオのゴルフから探ります。
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今回のテーマは、島根県・岩見銀山の町に拠点を置く〈群言堂〉が実践する「暮らすように旅をする」まちづくり。アパレル企業でありながら、古民家宿「多郷安部家」や長期滞在プログラム、さらに滞在者がSNSで地域を発信する「遊ぶ広報」など、観光と生活を有機的に結びつけた取り組みを展開しています。
実際に現地を訪れて体験した“観光と暮らしの融合”を起点に、番組では地域のストーリーづくり、そしてDMO(観光地域づくり法人)の理想的なあり方へと議論が広がります。
アメリカの地方DMOの成功事例を紹介したPhocusWireの記事をもとに、インフルエンサーやローカルクリエイターの力をどう活かすか、ストーリーテリングをどう設計すべきか、そして日本のDMOが抱える「データ活用」や「ROI測定」の課題についても掘り下げました。
“観光の未来”を考える上で欠かせない「まちづくり×ストーリー×データ」の視点が詰まった回です。
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今回のテーマは「交通空白」。観光経済新聞の記事をきっかけに、「バス停や駅が半径1km以内に存在しない地域」が全国で急増しているという深刻な現実を取り上げます。
2008年から2023年の15年間で、全国の乗合バス路線は約2.3万キロも廃止。運転手も5万人以上減少し、地方の移動手段は危機的な状況です。
番組では、国交省による「交通空白解消本部」設置の動きや、コミュニティバス・オンデマンド交通・公共ライドシェアといった多様な対策を紹介しつつ、軽井沢や四国遍路の現場で起きている“観光アクセスの断絶”について議論。
さらに、民間による東北のバス統合「みちのりホールディングス」のような広域連携の可能性や、「DMO(観光地域づくり法人)」が果たすべき役割にも踏み込みます。
「交通空白」がもたらすのは単なる不便さではなく、地域の存続そのものの問題。観光とまちづくりの両面から、その未来を考えます。
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今回の『観光交差点』は、前回に引き続き JTB総研「日本におけるツーリズム2035 - 55の視点」 をテーマにお届けします。焦点を当てるのは、「価値観の多様化」「マスツーリズムの終焉」「文化資源のデジタル保存」といった観光の未来を大きく変えるトピックです。
近年、旅行者の価値観は細分化し、同じ「地方旅行」でもラグジュアリーホテル滞在派とディープなローカル体験派に分かれるなど、“つぶつぶ化”が進んでいます。従来の「同年代で楽しむバスツアー」といったマス型観光は縮小し、趣味嗜好を共有する世代横断的なコミュニティが観光を動かすようになっています。さらに、インフルエンサーの影響力が低下し、マイクロなクローズドコミュニティの中で「信頼できる誰か」からの情報が重視される流れも顕著です。
一方で、地方の祭りや伝統行事をVRやAIスキャンで保存する「バーチャル文化アーカイブ」も進展しています。ただし形骸化のリスクもあり、残すべきものをどう残すかという視点が欠かせません。観光と文化、そしてテクノロジーの交差点にある未来を、今回も掘り下げて語ります。
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今回の観光交差点は、JTB総合研究所が9月2日に発表した最新レポート『日本におけるツーリズム2035 55の視点』をテーマにお届けします。
「経験価値が投資基準になる」「サービス経済のコモディティ化」「旅行への興味の二極化」「気候変動が観光地のインフラに与える影響」など、観光業界の未来を示唆するキーワードが盛りだくさん。
私たちが注目したトピックをピックアップしながら、経験経済や変容経済といった理論との接続、日本の観光業界の遅れと可能性、さらに地方交通や地域資源保全の課題まで幅広く議論しました。
観光業界に携わる方も、これからの旅行のあり方に関心がある方も、ぜひ一緒に未来の観光を考えるきっかけにしてください。
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今回のテーマは 「コミュニティ・ベースド・ツーリズム(CBT)」。
街歩きや農村宿泊など、地域住民が主体となって運営する観光のあり方について、世界の事例と日本の地方文脈を交えて議論しました。
CBTはアジアやアフリカ、南米で広がってきた観光モデルで、文化継承・環境保全・貧困削減・エンパワーメントなどの目的を持ち、非経済的価値を高める点で評価されています。一方で、経済的な成果が測定しづらく、既得権益化や補助金依存といった課題も浮き彫りになっています。
番組では「なぜやるのか?」という問いに対して、“私が幸せになるためにやる” というシンプルな答えに立ち返ることの重要性を提案。祭りのように、住民自身の幸福が起点となるからこそ続いていくという考え方です。
日本におけるCBTの可能性として、
小さく、規模を求めずに続けること
補助金や大企業資本に依存しないこと
自分の幸せ=他者の幸せとする仏教的な視点
などを前提に据えることで、持続可能な観光のかたちが見えてくるのではないか、と議論しました。
最後に問いかけたいのは、「あなたの地域で“自分が幸せになるための観光”とは何か?」。小さな実践が未来の観光を形作っていくのかもしれません。
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2025年上半期、観光業界では国際観光の回復を超えた動きや、新たな課題・潮流が見えてきました。今回のエピソードでは、直近半年間の「観光に関する世界の5大ニュース」を整理して振り返ります。
主なトピック
世界観光は量・額ともに過去最高圏へ、日本の記録更新と米国の苦戦
オーバーツーリズム対策が定着:入域料・予約制・価格制度の導入事例
サステナブル観光が理念から実践へ:鉄道シフトや地域分散の広がり
生成AI×旅行の本格実装:企画から現地体験までのパーソナライズ化
価格高止まりと最適化の同居:バリュー重視・オフピーク・新興地域志向
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今回の観光交差点では、いま改めて注目される「四国遍路」をテーマに深掘りしました。
四国88ヶ所霊場をめぐる全長1200kmの旅は、1200年前に弘法大師・空海が歩いた道を起源とする、日本有数の巡礼文化です。仏教をベースにしながらも神仏習合や地域の土着信仰が混ざり合い、独特の世界観を持つお遍路は、信仰にとどまらず、自己変容や地域文化との出会いをもたらす旅として、国内外で関心が高まっています。
エピソードでは、歩き遍路の実態、スタンプラリー的な側面から外国人巡礼者の増加、お接待文化の魅力、そして区切り遍路やツアー参加など多様な歩き方を紹介。さらに、宿不足や情報不足といった現代的課題、それに向けた取り組みとして進められている新たなサービスや宿泊拠点の構想についても語ります。
「お遍路とはそもそも何か?」という基本から、「なぜ世界中の人々が四国を目指すのか?」という問いまで。1200年続く巡礼文化を観光の視点で見直し、未来への可能性を考える回です。
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今回の観光交差点は、すすむが台湾・台北で参加したユニバーサルツーリズム関連の出張からの気づきをシェアします。
ユニバーサルツーリズムは、日本でよく使われる言葉ですが、海外では「アクセシブルツーリズム」と呼ばれることが多く、誰もが旅を楽しめる環境づくりを目指す取り組みです。
現地の旅行会社との意見交換や、障害を持つ方々と一緒に参加したモニターツアーの経験を通じて、浮かび上がったのは「観光体験の本質は健常者と変わらない」という事実。焼き物体験のように、ものづくりや文化交流の場が、障害の有無を超えて深い喜びをもたらす姿を目の当たりにしました。
一方で、誰でも受け入れるという理想と、対象を絞らなければ現実的に成り立たないという課題。そのバランスをどう取るか、そして受け入れ側に当事者が参画することの重要性についても議論しています。
18.5億人・13兆ドルといわれる巨大市場の中で、日本はどんな価値を提供できるのか──。台湾出張をきっかけに見えた「ユニバーサルツーリズムの未来」について一緒に考えていきます。
トーク中に取り上げた資料など
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今回はげんが現地・ヨーロッパからお届け。
息子と巡る14日間のロードトリップを通して見えた、街づくり・観光運営・旅のテクノロジー活用の最前線をレポートします。
車を締め出した街が生み出す歩きやすさや雰囲気、7kmの砂浜を民間委託で管理するイタリアのビーチリゾート、そして生成AIを活用した「移動中の寄り道」プランニングまで──。
実際に歩き、見て、体験して分かった“現場のリアル”を熱量そのままにお届けします。
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前回に続き、今回のテーマも「オーバーツーリズム」。
フランス、イタリア、ギリシャ、クロアチア、オランダなど南・西ヨーロッパの各都市が直面する観光公害とその対策から、日本の観光地が学ぶべきことを、げんとすすむが徹底議論しました。
観光税や入島税、民泊規制、トイレ・ゴミ箱問題まで…一見地味だけど確実に効く“観光の裏方インフラ”に注目。
後半では、日本の中でも進んだ取り組みをしている京都にフォーカスし、「京都モデル」が世界に輸出できるのでは?という視点まで展開していきます。
日本はオーバーツーリズム後進国だと思われがちだけど、実はすでに先を行っているのかもしれない——。観光の現場にある小さな実践から、世界が学べる“静かな改革”に注目した回です。
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今回のテーマは、観光業界における最重要課題のひとつ 「オーバーツーリズム」。
ニューズウィークの記事をきっかけに、世界各地の最新動向と、観光と地域がどう共存していくかを深く議論します。
ハワイ・ベネチア・バルセロナといった代表的観光地の対策から、軽井沢や佐渡島といった日本の事例、さらには観光政策の設計思想まで——。
世界中で「観光をどう受け入れるか」が問われている今、地域側の視点で何を考えるべきなのか、一緒に見つめ直してみませんか?
トーク中に取り上げた資料など
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今回は、フランスの経済新聞「レゼコ」が発表した“2025年観光業界イノベーションアワード”をテーマに、フランスで注目されている2つの観光系スタートアップ「ベリートレイン」と「ロッキ」を深掘り。
「あえて飛ばない旅」と「モノを持たない旅」が、どう業界の常識をアップデートしているのか?2人でその背景や可能性を考察しました。
フランスから届いた観光イノベーションアワードとは?2025年の観光イノベーションを象徴する「ベリートレイン」と「ロッキ」の概要を紹介。
“飛ばない旅”を提供するベリートレインの衝撃鉄道とホテルのサステナブルパッケージ、テーマ別旅提案、価格競争力を両立する予約体験とは。
“持たない旅”を支えるロッキーの共有モデルレジャー用品のレンタルを支える裏側の仕組みと、観光業者向けシェアリングエコノミーの構造に注目。
“シェア”は節約じゃなく、意識の選択フランスの消費者心理から読み解く、「あえて持たない」選択がもたらす旅の自由と気楽さ。
日本でも“共有型の観光”は可能か?軽井沢の地域資源シェアの話題や、スキー文化との違いから見える日本での展開のヒント。
観光イノベーションにみる、社会の変化観光サービスがAIやサステナビリティを社会実装していく未来へ向けた展望を語り合いながらクロージングへ。
トーク中に取り上げた資料など
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